村上春樹

村上春樹は何を言っている?『作家・村上春樹』を徹底考察&解説!!

こんにちは。

彩人です。

村上春樹の言いたいこと、わからないな〜

村上春樹は意味不明で難しい…!

今日はこんな方向けに記事を書いています。

僕は年間読書量の1/3が村上春樹。

そんな僕が考察、解説しています。

よろしくお願いします。

あやと
執筆者・彩人プロフィール
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・年間読書量の1/3が村上春樹

作家・村上春樹の考察〜なぜ村上春樹は難しい?〜

村上春樹の言いたいことはただ1つ。

それは「無」は「在る」という「禅」の世界だと思われます。

どういうことでしょうか?

以下、具体的に解説しています。

村上春樹の考察〜彼の世界観は「無」の世界、「禅の世界」〜

では「無」や「禅」の世界とは何でしょうか?

こちらのサイトによると「」とはこのように解説されています(↓)

ひとつの相にこだわらない無相。一処にとどまらない無住。ひとつの思いにかたよらない無念の心境を禅定と呼び、ほとけの心のことです。

臨済宗・妙心寺のサイトより引用

こちらの世界が禅とされます。

なので村上春樹の言いたいことは、

  • 無相
  • 無念
  • 無住

といったことだと思われます。

ではこの「無」の世界は作品でどう表現されているでしょうか?

例えば、「納屋を焼く」という小説にはこんな一文があります(↓)

<例文1>

彼女の左側に蜜柑が山もりいっぱい入ったガラスの鉢があり、右側に皮を入れる鉢があるーーという設定であるーー本当は何もない。
彼女はその想像上の蜜柑をひとつ手にとって、ゆっくりと皮をむき、ひと房ずつ口にふくんでかすをはきだし、ひとつぶん食べ終えるとかすをまとめて皮でくるんで右手の鉢に入れる。

村上春樹「納屋を焼く」P 55より引用

これだと意味がわからないですよね。

なぜなら「無」の世界だからです。

「無の世界」とは同時に全て「在る」世界でもあるため、こんなわけのわからない話になってしまいます。

下記の例文も同じ構造となっています(↓)

<例文2>

「あら、こんなの簡単よ。才能でもなんでもないのよ。要するにね、そこに蜜柑があると思いこむんじゃなくて、そこに蜜柑がないことを忘れればいいのよ。それだけ」

村上春樹「納屋を焼く」P 56より引用

こんな感じで「無の世界」が「在る」ように説明しています。

つまり「無い」が「在る」ということですよね。

では「無い」が「在る」とは一体、どういったことでしょうか?

「無」が「在る」なので、「無いものの証明」です。

例えば、仮に読んでいるあなたが「空き巣」の犯人を疑われたとします。

でもあなたは100%やっていない。

すると「無い犯罪」を「証明」する必要がありますよね。

つまり、無いものの証明(=「無」の説明)です。

この時にやることは、何でしょうか?

僕は「材料」集めだと思います。

なぜなら何もないところからは、何も出ないから。

なのでこんな在るもの(=材料)から、無罪(=無)を証明する必要があります(↓)

  • 職場のAさんの証言
  • スーパーのレシート
  • 携帯電話の位置情報

こんな感じで無(無罪)を証明しなければなりませんよね。

村上春樹もこの材料を集めて「無い」を「証明」しているものと思われます。

ちなみにこのことは、他の本でも言われています。

  • 「村上春樹と仏教」
  • 「職業としての小説家」

こんな風に識者や著者が、内容の「種明かし」をしていたります。

例えば「村上春樹と仏教」という本ではこんな感じ(↓)。


こちらの本でも「村上春樹と仏教(≒禅)の世界が語られています…(↓)

「僕の父は僧侶でした。僕はそういう環境から強く影響を受けたんです」
村上自身がかつてこう語ったにもかかわらず、仏教と村上作品の関係は論じられてこなかった。本書はこの点を初めて本格的に考察。仏教研究者である著者が、『風の歌を聴け』から『多崎つくる』までの主要作品に沿って、村上文学の根底に常に 仏教的世界観があることを明確に示す。本書を読まずして、もう村上春樹は語れない。

Amazon.cp.jpより引用

こんな風に仏教(≒禅の世界)と村上春樹の繋がりが語られています。

なのでここからも村上春樹=「無」や「禅」の世界と言えると思います。

では、続いて村上春樹自身は、どう書いているでしょうか?

村上春樹は「職業としての小説家」という本で、こんなことを語っています(↓)。


職業としての小説家 (新潮文庫)

  • 小説は誰でも書くことができる
  • 小説を書くには「言語化」「視覚化」できない後天的資格が必要

P17〜18にかけて、こんなことが語られています。

ここで注意したいのが「後天的資格」という言葉。

小説を書くには、後天的資格が必要だと言います。

では「言語化」「視覚化」できない後天的資格とは一体何でしょうか?

村上春樹はそれをこう語っています(↓)

この「資格」についてはまだ多くのことは知られていないし、正面切って語られることも少ないようです。それはおおむね、視覚化も言語化もできない種類のものだからです。

村上春樹「職業としての小説家」P 19より引用

つまり後天的資格とは、

  • 多くのことが知られていない
  • 正面切って語られることも少ない

と謎のものだとしています。

なんのことを言っているか、わからないですよね。

でもこれが「禅」や「無」の世界だと思われます。

なぜなら「禅」や「無」は視覚化や言語化もできないからです。

なので村上春樹が語っていることは、「無」や「禅」の世界ではないでしょうか?

まとめ

いかがでしたか?

今日のブログは「作家・村上春樹さんの考察」でした。

ちなみにそんな「村上春樹の特徴」を知りたい方はこちら(↓)

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ではまた。

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