伊坂幸太郎「パズルと天気」をあらすじと感想でレビュー！【文庫は？】

こんにちは。

彩人です。

「伊坂幸太郎さんの『パズルと天気』ってどんな作品かな？」

「伊坂さんの『パズルと天気』の文庫本は出たの？」

今日はこんな方向けに記事を書いています。

僕は伊坂幸太郎の読者歴、20年！

「パズルと天気」も先日、読み終えました。

そんな僕が「あらすじ」と「文庫情報」について書いています。

よろしくお願いします。

あやと

執筆者・彩人プロフィール
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・伊坂さんの読者歴20年超！

伊坂幸太郎「パズルと天気」をあらすじと文庫本情報！

パズルと天気

まず、「パズルと天気」とは2025年発売の新刊です。

そのため、文庫は3年後の2028年の発売を予想しています！

では、どんな作品かというと、

240ページ
PHP研究所刊
2025年5月発売
伊坂幸太郎の25周年記念作品！

こんな感じの伊坂さんの25周年記念作！

40〜50ページほどの短編5つが収録されています。

ではそれぞれ、どんなお話しでしょうか？

1つ1つ見て行きたいと思います。

1話目「パズル」あらすじ

マッチングアプリで出会った恋人・朝田寧々。

“僕”は彼女との交際に違和感を感じていました。

突然よそよそしくなる彼女、些細な行動のズレ。

悩んだ“僕”は、アプリ上でしか会えないという“名探偵”財音杏に相談します。

短いやりとりから推理を引き出した彼女。

その裏に隠された真実が浮かび上がり、、。

1話目は、なーるほどといった感じの物語。

この話だけ、書き下ろし作品となっています。

短いやり取りから、推理を展開する話はさすが！

まるで読書でパズルを解く物語でした（笑）

2話目「竹やぶバーニング」

仙台の七夕祭りの会場を駆け巡る“僕”と、竹沢不比人。

かぐや姫が混ざった竹が出荷され、探して欲しい――という依頼が舞い込みます。

不思議な設定ながら、“僕”たちはユーモラスな捜索劇を展開！

いやー、すげ〜っす！！

やがて雑踏から目的の竹を見つけ出し、事件収束へと向かいます。

非現実と日常が自然に共存する伊坂節が冴える一編です。

こちらは森見登美彦さんの短編向けに書かれた作品。

120年に一度の竹開花と、かぐや姫って…笑

伊坂さんらしい、メルヘン（？）チックな短編でした。

３話目「透明ポーラーベア」

動物園でシロクマを見ていた“僕”。

その時、姉の元恋人・富樫さんにばったり再会しました。

旅に出る姉とは7年も音信不通。

恋人の千穂と3人で過ごすうち、富樫さんの複雑な思いが語られ。。

こちらは今はいない姉を語った物語。

ポーラーベアとはホッキョクグマのことで、その毛は透明なんだとか。

それで、姉は、北極へと旅立って以来、消息がない。

3話目で意外としんみりするお話しでした。

4話目「イヌゲンソーゴ」

犬たちが語り手となる異色作。

ある男を見ると“前世の記憶”がよみがえる犬たち。

花咲か爺さんで可愛がられた犬。

元凶の男へのリベンジを計画する犬たち。

その結託は、人生の記憶や存在に深く刺さりますね！

童話と現代の交錯が爽快な、ひねりの効いた作品です。

こちらはやや理解しづらい作品。

僕も、皆さまのレビューを見て、理解した次第です。

ということで、詳しくは省略させてください🙇‍♂️

5話目「Weather」

“天気の話しかできない男”大友。

理由は、可も不可もない話題を選ぶ習慣から。

そんな大友の親友が“明香里”という女性と出会い結婚を決める。

しかし新婦は清水の言動に不信感を抱き、大友にあることを依頼。

「当日の様子を見ていてほしい」という依頼でした。

結婚式当日。

会場には違和感が漂い、大友は懸念を募らせるものの、やがて真実が明かされ、、。

これはすごいと思わせる最終話。

お父さんとの秘話みたいな作品でした。

推理は、なるほどというほっこりストーリー。

ラストに相応しい、ストーリーでした。

僕はこの最後の話が一番好きです！