こんにちは。
彩人です。
「ツミデミックってどんな作品かな?」
「ツミデミックのレビューが読みたい!」
今日はこんな方向けに記事を書いています。
僕は、直木賞受賞作大好き人間!
今回の受賞作「ツミデミック」ももちろん読み終えました。
今日はその「ツミデミック」について書いています。
よろしくお願いします。
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・年間読書量は150〜200冊!
一穂ミチ・直木賞受賞作「ツミデミック」のレビュー&感想!
「ツミデミック」の概要とレビュー
まず、一穂ミチの「ツミデミック」、一度で良いから読んで欲しい!
そんな思いからレビューを書いています。
こちらは犯罪をテーマにした6つの短編集。
パンデミックを舞台にした物語が収録されています。
ところが、こちらがめっちゃすごい!
なぜなら、罪と罪悪感を絡めた深い作品だから。
なので、
- 「最近、面白い小説読んでない」
- 「なんか、最近の小説って浅くない?」
という方にぜひ読んで欲しい!
ここ1年で一番推せる傑作小説となっています。
作品情報だけ、おさらいしておくと、
- 光文社刊
- 276ページ
- 2023年11月発売
- 第171回直木賞受賞作
こんな感じで、先日、直木賞を受賞!
BLではない、文学作品として話題となりました。
では、それぞれどんな物語でしょうか?
軽くチェックしてみたいと思います。
一穂ミチ「ツミデミック」のあらすじ&構成(ややネタバレ)
続いて「ツミデミック」の構成はこんな感じです(↓)
- 1話目「違う羽の鳥」
- 2話目「ロマンス⭐︎」
- 3話目「憐光」
- 4話目「特別縁故者」
- 5話目「祝福の歌」
- 6話目「さざなみドライブ」
こんな感じで、6章から構成。
なので、それぞれ、独立した短編が楽しめます!
ネタバレありのあらすじだと、
(※若干、ネタバレしています。ご注意ください)
1話目「違う羽の鳥」あらすじ
大学を中退し、夜の街で客引きのバイトをしている優斗。
ある日、バイト中にはなしかけてきた大阪弁の女は、中学時代に死んだはずの名前。
過去の記憶と目の前の女の話に戸惑う優斗はーー
こんな感じで、読ませる読ませる!
1話目からとても深い構成となっています。
では、2話目以降はどうでしょうか?
ここからは一気に見て行きたいと思います。
2話目「ロマンス⭐︎」あらすじ
フードデリバリーのイケメンとすれ違った百合。
それが忘れられない百合はこっそりフードデリバリーを頼み、現れるのを待つ。
そんな主婦・百合のロマンス物語。
3話目「憐光」
主人公・唯は15年前の豪雨で亡くなり、幽霊になる。
幽霊のまま、家に帰ろうとすると親友や担任の先生を発見!
彼らと話すうちに15年前の真実が明らかになる。
それはどんな真実か?
4話目「特別縁故者」
調理師の職を失った恭一は家に籠もりがちで、働く妻の態度もなぜか冷たい。
ある日、小一の息子・隼が遊びから帰ってくると、聖徳太子の描かれた旧一万円札を持っていた。
近隣の一軒家に住む老人からもらったという。
隼からそれを奪い、たばこを買うのに使ってしまった恭一。
翌日得意の澄まし汁を作って老人宅を訪れるがー
5話目「祝福の歌」
17歳の娘が妊娠したことを知った、父・達郎。
娘は、ぜひ、産みたいという。
そんな中、実家の両親から連絡をもらい、相談を受けるのだがー
6話目「さざなみドライブ」
SNSを通じて、知り合った5人たち。
そんな僕らはいろいろな経緯から、ドライブに行くことになる。
そんな顔の見えないSNSで繋がるだけの僕たちはーー。
いやー、270ページ、一気読み!
これぞ、直木賞!という出来でした。
面白いのは1話目「違う羽の鳥」。
なんと、バイト中の客引き中に、女性から話しかけられるのです。
女性は「井上なぎさ」を名乗る大阪の女。
終わったら、一緒に飲もう!という誘いでした。
バイト上がりに、飲みに行ってみると、ディープなお店に。
東京上級者しか知らないようなお店でした。
ところが、井上なぎさは、死んだはずの同級生の名前。
しかし、記憶も、証言も、主人公と一緒なのです。
話してみると、死んだなぎさの、真相がわかり…。
いやー、めっちゃ重いけど、深い!
めっちゃ考えさせられるね!
というわけで、「深い作品が読みたい!」という方におすすめです。
「ツミデミック」巷の感想とレビュー
世間の感想も概ね、似たものが多かったです。
例えば、
思いもよらないことに驚かされる感動を味わえました。
Amazon.co.jpより引用
こんな感じで、思いもよらぬ感動を味わえた!とする感想から、
コロナ禍で日常が変化せざるをえなかった人々をきりとった短編集。
6編の短編それぞれに趣が違いますが、どれも読みやすく、世界観に没入してしまいました。
一穂ミチさんの短編集のなかでもピカイチだと思います。Amazon.co.jpより引用
こんな感じで、ピカイチの短編集!とする声も。
僕も、読み終えましたが、没入感がマル!
どれも、軽い驚きと、世界観を味わえる作品となっています。
一気読み出来る小説からお探しの方におすすめです。
一穂ミチ「ツミデミック」まとめ
いかがでしたか?
今日は一穂ミチさんの「ツミデミック」について書いてみました。
ちなみに最近のおすすめ小説はこちらでご紹介しています(↓)
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