狼に育てられた少女の話は嘘？本当？【インドでの実話を徹底検証！】

こんにちは。

彩人です。

「狼に育てられた少女（人間）の話って嘘？本当？」

今日はこんな方向けにブログを書いています。

僕は大学の授業でこちらを学ぶこと1年。

そんな僕が「狼に育てられた少女」について解説しています。

よろしくお願いします。

あやと

執筆者・彩人プロフィール
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・大学の講義でもこちらを研究

狼に育てられた少女（人間）は嘘？本当？-本から検証-

狼に育てられた少女の本

まず狼に育てられた少女（人間）を検証しているのが、こちらの本です（↓）

こちらの本に詳細が記載されています。

ではこの本は、どんな内容なのでしょうか？

続いて見て行きたいと思います。

狼に育てられた少女の本の内容

さて狼に育てられた人間の発見は1920年。

シング牧師が布教・伝道旅をする途中でした。

本にこんな記載があります（↓）

その化け物は、人間みたいに手足があるが恐ろしい頭をもっているという。（中略）彼ら夫妻は、化け物が死ぬほど怖いそうで、私にどうか追い払って欲しいと懇願した。

「狼に育てられた子」P 31より引用

こちらの本によると、

こんな感じで発見から孤児院へ連れて帰るまでが詳細に記載。

狼に育てられた人間は、2人いたとされます。

本の記載が本当なら、こちらは実話と言えそうです。

では、その狼に育てられた少女とはどんな人間だったのでしょうか？

続いて見ていきたいと思います。

狼に育てられた人間（少女）の特徴

カマラの推定年齢は8歳。

アマラの推定年齢は1歳半。

少女（女性）だったとされます。

また身体の特徴はこんな感じ（↓）

＜歯＞歯はびっしりつまってならんでいたが、とても鋭くとがった歯があり、ふぞろいだった。

＜目＞目はいくぶん丸く、昼間は眠くて正気のないような顔つきをしていた。しかし夜12時をすぎると目はカッと見ひらかれ、暗闇の中で、猫や犬みたいに青いぎらぎらする独特な光をおびた。

＜耳＞耳は大きくて平べったかった。興奮するとふるえ、色が変わった。

「狼に育てられた子」より引用

ちなみに発見当初の様子は、こんな感じだったそう…（↓）

カマラとアマラは非常に健康そうでたくましかった。しかし10月23日に檻で見かけた時は、飢えのため健康状態は極度に悪化してしまっていた。（中略）身体中に特殊なただれがいっぱいできた。四つん這いだったため、ひざや手のひらにできていた大きく広がったまめにもただれが見られた。

「狼に育てられた子」P 43より引用

とても人間とは思えないですよね。

狼に育てられた人間（少女）の画像（写真）

カマラとアマラの画像は、本に20枚ほど記載されています。

また本の表紙にもなっています（↓）

野生児の記録 1 狼に育てられた子

著作権的に画像は添付できないのですが、

などが収められています。

狼に育てられた人間（少女）の発見から死亡まで

さて、アマラ（年少）とカマラ（年長）はその後、どうなったのでしょうか？

アマラは1921年9月、腎盂炎のため死去。

体内から寄生虫が116匹見つかったそうです。

そしてカマラはこの時、初めて涙。

2人とも感情がなかったため、最初で最後の涙でした。

その後カマラは、2足歩行の訓練を受講しています。

そして1923年6月。

初めて2足歩行に成功！

また1926年には、30語ほどの言語を習得したそうです。

1927年に入ると、短い言葉で会話。

しかし1929年9月、尿毒症のため、カマラも死去しています。

狼に育てられた人間（少女）は現代の見解では「嘘」

しかし、こちらの話は「信憑性がない」という科学者・研究者も結構います。

例えば、社会学者のウィリアム・F・オグバーンは、

こんなことから、信憑性が薄いという論文を発表。

また日本の大学講師・染井貴史も、

こんなことから、疑問を呈しています。

また、現代の見解も身体障害および精神障害（自閉症など）とされており、シング牧師の話に創作が含まれていると推測されています。

ただ、一部学者の間では、

などから本当にあった話だとしています。

まとめ

いかがでしたか？

今日は「オオカミに育てられた人間」について検証してみました。

僕は他にもいろんな記事を書いています。

良かったら、そちらもよろしくお願いします（↓）

ではまた！