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村上春樹「TVピープル」の考察と徹底解説!【これって意味不明?】

こんにちは。

彩人です。

村上春樹のTVピープルを考察しているサイトってあるかな…?

今日はこんな方向けに記事を書いています。

僕は年間読書量の1/3が村上春樹。

そんな僕が考察・解説しています。

よろしくお願いします。

あやと
あやと
執筆者・彩人プロフィール
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・年間読書量の1/3が村上春樹

村上春樹「TVピープル」とは?概要と作品のあらすじ


TVピープル (文春文庫)

まず村上春樹「TVピープル」とはこんな作品となります(↓)

  • 1990年、文藝春秋より刊行
  • 「TVピープル」「眠り」など6編を収録
  • 6編ともヨーロッパ滞在中に執筆された
  • 「ゾンビ」「加納クレタ」は雑誌への掲載を断られた
  • ※当ブログでは作品としての「TVピープル」について考察しています

こんな感じで、村上春樹がヨーロッパ滞在中に執筆。

しばらく作品が書けなかった後に、一気に書き上げたと言われます。

そして「TVピープル」のあらすじはこんな感じでした(↓)

季節は春の日曜日。僕の部屋に「TVピープル」が襲来します。

妻が留守中、突然、TVピープルがテレビを運んで来たのです。

ところが妻は、TVピープルの存在に気づかず。

テレビの存在に気づいている様子もありませんでした。

そして会社にもTVピープルがやってきます。

でも会社でも同じく、TVピープルの存在は無視されました。

これはとても奇妙はこと。なぜなら妻は、雑誌の順番が違っているだけでも気づく性格とされるからです。

ラストでTVピープルは不思議な「声明」のようなものを出します。

それは「奥さんはもう帰って来ないよ」というものでした。

そしてラストに「五分後に電話がかかってくる」という謎のメッセージを残して話が終わりました。

ではそんな「TVピープル」を考察してみたいと思います。

村上春樹「TVピープル」の考察と解説〜これは目に見えない存在のこと〜

まずTVピープルの特徴はこんな感じでした(↓)

    • 他の人は気づかない
    • 他の人には見えない
    • 意味不明なことを言う
    • 不思議なものをプレゼントしてくれる

こんな感じで超意味不明。

ちょっと理解しづらい作品でしたよね。

ではこのTVピープルとは、どういう意味だったのでしょうか?

僕は「目に見えないものの存在」だと解釈しました。

例えば、

  • 幽霊
  • 守護霊
  • UFOや宇宙人
  • サンタクロース

こんな存在のメタファー(隠喩)ではないでしょうか。

なので僕は「TVピープル」とは目に見えないものの存在だと思います。

ちなみに同じ解説しているサイトもちらほら(↓)

TVピープル/村上春樹〜独り言は消えてしまわないために生まれるのだ〜

こちらのサイトでは、TVピープルを(↓)

  • 大衆心理のメタファー
  • 集団の強さ
  • 思考を奪う存在

だと定義。

なので、何らかの存在のメタファーではないでしょうか。

村上春樹「TVピープル」の意味をさらに考察!

TVピープルの「タルップ・ク・シャウス・タルップ・ク・シャウス」の意味とは?

続いて、TVピープルは意味不明なことも言っていました。

例えば「タルップ・ク・シャウス・タルップ・ク・シャウス」。

ではこちらには、どんな意味があったのでしょうか?

僕は「虫の知らせ」だと解釈しました。

例えば、

  • お告げ
  • 目に見えない存在からのメッセージ

こんな「目に見えない存在」からのメッセージではないでしょうか。

なので意味不明な単語を発していた、というわけです。

また実際、守護霊と喋れる人もいるそうです。

それがさとうみつろうさん(↓)


神さまとのおしゃべり -あなたの常識は、誰かの非常識-

さとうみつろうさんは、瞑想を繰り返しているうちに何らかのメッセージを受信したそう。

そのメッセージを本にしたのが、本書だと言われています。

では村上春樹はこんな怪しい話を書きたかったのでしょうか?

僕は違うと思います。

例えば「虫の知らせ」ってよく聞きますよね(↓)。

  • 誰かが亡くなる予感がした
  • 出会った瞬間から結婚すると思っていた

こんな人ってたまにいるかと思います。

でも、こういう、、(↓)

  • 目に見えない存在
  • 他人には聞こえない声

こんな体験ってなかなか他人には話せないものですよね。

なぜなら「それは怪しい!」と言われてしまうからです。

なので話せないけど、悩んでいる人は意外と多いかと思います。

村上春樹もそれを体験したので小説に書いてみた。

そういうことではないでしょうか?

例えば村上春樹は「レキシントンの幽霊」という作品で、不思議な声が聞こえたことを告白しています(↓)


レキシントンの幽霊 (文春文庫)

村上春樹にもたまたまそんな日があった。

だけど、心配するようなことではないという村上さんなりのメッセージなのではないでしょうか。

TVピープルがテレビを運んできたのはどんな意味が?

では「テレビを運んでくる」とはどんな隠喩だったのでしょうか?

僕は目に見えない存在からのプレゼントなのかな?と思いました。

例えば「サンタクロース」。

サンタさんって、「これ必要??」みたいなプレゼントをくれることがありますよね。

でも子供の将来を考えたら、案外、必要なプレゼントだったりもします。

なので「テレビ」もそんなメタファー。

その時には意味がわからなかったプレゼントの隠喩なのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?

今日はTVピープルについて考察してみました。

僕は「眠り」についても考察しています(↓)

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