こんにちは。
彩人です。
「村上春樹の『飛行機』よく分からなかったなぁ…」
今日はこんな方向けに記事を書いています。
僕は年間読書量の1/3が村上春樹。
そんな僕が考察しています。
よろしくお願いします。
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・年間読書量の1/3が村上春樹
村上春樹「飛行機」の考察と解説
村上春樹「飛行機」の概要とあらすじ
まず村上春樹の「飛行機」とはこんな作品です(↓)
- 初出『NADIR』1987年秋号
- 文春文庫「TVピープル」収録
- 2002年、雑誌『ニューヨーカ』にも掲載
こんな感じで30年くらい前の作品。
ヨーロッパ滞在中に書かれたと言われています。
続いて「飛行機」のあらすじはこんな感じでした(↓)
彼は二十歳になったばかり。彼女は彼より七つ歳上で、結婚していて、子供までいた。彼女の夫は旅行会社勤務でした。
そして五月の昼下がり、「ねえ、あなた昔からひとりごとを言う癖があったの?」と彼女は訊ねます。
彼は首を振り、ひとりごと言ってるなんて気づきもしなかったと答えました。彼女は「飛行機についてのひとりごと」を彼が言っているのだと指摘。
彼は声を出してそれを読んでみます。そしてその少しあとで彼女は泣きました。一日に彼女が二度泣くなんて、それが初めてでした。そしてそれが「最後」となりました。
こんな感じの作品。
では続いてこの「飛行機」を考察してみたいと思います。
村上春樹「飛行機」の徹底考察&解説!
こちらの「飛行機」最大の疑問は、訳のわからなさ、ではないでしょうか?
例えば、
- 詩
- 飛行機
- ひとりごと
こちらは全く関連性がありませんよね。
でも「飛行機」の正式題名はこんな感じでした(↓)
「飛行機ーー彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか」。
題からして、超意味不明ですよね。
なので難解な物語となっています。
ただ僕は「こんなことが主題だったのかな?」と考えています(↓)。
「縁」
「緩い繋がり」
こちらが主題ではないでしょうか?
例えば、「飛行機」「ひとりごと」「ラスト」では(↓)。
・飛行機=彼女の夫が旅行会社勤務
・ひとりごと=浮気を彼女に示唆していた(旅行会社という観点から)
・彼女はラストで泣いた=浮気を示唆で泣いた
こんな関連性があると言えそうです。
また「飛行機の詩」もこんな感じでした(↓)
飛行機
飛行機が飛んで
僕は、飛行機に
飛行機は
村上春樹「飛行機」P 69より引用
こちらは「飛行機」と「詩」「飛ぶこと=離陸、出発」が緩く繋がっています。
なのでこの作品は「繋がっていないことの縁結び」ではないでしょうか。
村上春樹「飛行機」のもう一つの考察〜彼と僕〜
では村上春樹は、なぜこんな物語を書いたのでしょうか?
僕は緩い繋がりがある、とのメッセージではないかと考えました。
例えば、
- 僕=彩人
- 読者の皆様
は、緩く繋がっていますよね。
- ネット繋がり
- 村上春樹繋がり
- 村上春樹「飛行機」を読んだことがある
こんな繋がりがあると言えそうです。
ではここに「意味」ってあるでしょうか?
僕は「緩くある」と思っています。
なぜなら、出会おうと思えば、出会えるから。
例えば僕にメッセージを送っていただければ、出会うことは可能です。
なのでこちらが主題ではないかと感じました。
では村上春樹はなぜこんな物語を書きたかったのでしょうか?
僕はこう考えています(↓)
誰でも「飛行機」と「詩」が繋がる可能性がある。
実際、僕も今、「飛行機」と「詩」が繋がっています。
例えば僕は「旅行好き」で「飛行機好き」。
それなのに今はブロガーです。
いろんなことがあって、「飛行機」と「詩(=ブログ創作)が繋がりました。
まとめ
いかがでしたか?
僕は表題作「TVピープル」についても考察しています(↓)
-
村上春樹「TVピープル」の考察と徹底解説!【これって意味不明?】
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