こんにちは。
彩人です。
「『コロナと潜水服』のあらすじが知りたい!」
「『コロナと潜水服』の文庫本はまだかな?」
今日はこんな方向けに記事を書いています。
僕は奥田英朗作品は全冊、読破!
奥田英朗さん大好きブロガーです。
そんな僕が「コロナと潜水服」の情報を書いています。
よろしくお願いします。

・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・奥田英朗作品はほぼ全冊読破
奥田英朗「コロナと潜水服」全般的な感想とレビュー
奥田英朗「コロナと潜水服」の概要と文庫情報
まず「コロナと潜水服」とはこんな作品です(↓)
- 光文社刊行
- 全222ページ
- 文庫本は未対応
- 2020年12月発売
- 全5編からなる短編集
こんな感じの全5編の短編集。
コロナを扱い、今話題となっています。
ではこちらの文庫本は発売されているのでしょうか?
答えは実は、文庫には未対応。
現在、単行本のみでの販売となっています。
ではいつくらいに文庫は発売されるでしょうか?
僕は、来年(2023年)冬ころの発売を予想しています。
なぜなら文庫には単行本から3年後に発売されるから。
なのでもうしばらく待ちましょう。
奥田英朗「コロナと潜水服」の全体的なあらすじ・感想・書評・レビュー
さてここからは全体的な感想とあらすじに入ってみたいと思います。
作品全般のテーマは「目に見えないもの」「怪しいもの」。
つまり幽霊や超常現象などがテーマです。
どの話も展開が読めず、めっちゃ面白い!
時に笑い、時にツッコミ、時にホロリ。
僕は近年の短編集の中で一番の出来だなと感じています。
奥田英朗「コロナと潜水服」感想とあらすじ①海の家
「海の家」:あらすじ
まずは1話目「海の家」はこんなお話です(↓)
主人公・村上浩二は49歳の作家。奥さんの浮気が原因で神奈川県葉山町にある家を借ります。ところが引っ越した先で、誰もいるはずのないのに話し声や物音が聞こえる。そして一方、奥さんからの連絡は一切こず。そんな中、主人公はあるトラブルに巻き込まれてしまうのですが…。
1話目「海の家」:感想&レビュー
僕は1作品目だけは、「普通かな」と感じました。
なぜならこちらは、山あり谷ありのほのぼのドラマ。
良くも悪くもどこかにありそう話だなと感じてしまいました。
でもここで離脱するにはまだ早い!
この先、どんどん面白くなっていきます。
奥田英朗「コロナと潜水服」感想とあらすじ②ファイトクラブ
2話目「ファイトクラブ」:あらすじ
続いて2話目「ファイトクラブ」はこんなあらすじです(↓)
46歳・会社員・三宅邦彦は家電メーカー社員。しかし早期退職へ追いやるための「危機管理部」に異動させられてしまいます。ちなみに「危機管理部」とは名ばかり。実際のところは「警備員」の仕事でした。同僚何人かで交代で警備をやる傍ら、暇だったので事務所でボクシングを習うことに。ただ意外なことにそのボクシングは楽しいものでありました…。
「ファイトクラブ」:感想&レビュー
この作品から徐々にレベルが上がっていきます。
ボクシング小説は他にもありますがこの展開だけは奥田さんらしい!
なぜなら仕事中にボクシングに熱中してしまうからです。
それだけでも意外なのに、結末は超予想外なもの。
また奥田さんが描くボクシング小説も新鮮でした。
奥田英朗「コロナと潜水服」感想とあらすじ③占い師
3話目「占い師」:あらすじ
3話目「占い師」はこんなあらすじです(↓)
主人公・浅野麻衣子の彼氏は本物のプロ野球選手。契約金は1億円であり、将来を嘱望される選手でした。初めはその彼もほとんど活躍しなかった「彼」ですが、入団3年目で頭角をあらわし四番バッターになります。ところがそれと同時に彼とは疎遠に…。そこで頼ったのは怪しい「占い師」でした…。
「占い師」:感想&レビュー
この短編は完全に「アタリ!!」
なぜなら展開が奥田英朗らしかったからです。
奥田さんも野球好きのだからか筆が乗っています(笑)
結局、主人公と彼はどうなったのでしょうか?
なんとなボカしているラストも最高でした!
奥田英朗「コロナと潜水服」感想とあらすじ④表題作(「コロナと潜水服」)
4話目「コロナと潜水服」:あらすじ
4話目「コロナと潜水服」はこんなあらすじです(↓)
主人公は35歳・会社員の渡辺康彦。彼は在宅勤務中、5歳息子に特別な能力があることに気づきます。なんと息子は「コロナ感染者」のことを透視できるらしいのです。実家の母親が通う先のクラスターを予想し、見事的中。そして次にコロナにかかってしまったのは、意外な人物でした…。
「コロナと潜水服」感想&レビュー
僕はこの作品、楽しみにしてました。
なぜなら「コロナ」を取り上げた小説はまだそんなになかったから。
なので出だしから楽しみました。
5歳の息子にコロナを見抜く特殊能力。
またコロナを防ぐための潜水服着用と、なかなかない発想でした。
この短編集の中で2番目くらいのおすすめです。
奥田英朗「コロナと潜水服」感想とあらすじ⑤パンダに乗って
5話目「パンダに乗って」:あらすじ
5話目「パンダに乗って」はこんなあらすじです(↓)
55歳になった小林は頑張った自分へのご褒美に車を買うことにした。その車は初代フィアット・パンダ。かなり珍しい車だったため、新潟の中古自動車販売店でようやく発見しました。さて東京から車を取りに行った帰りの車中、どうもナビの様子がおかしいことに気づきます。指示していないところに勝手に案内されるのです…。ところが、順番にたどって行くとある真実が分かってくる。その真実とは…!
「パンダに乗って」感想&レビュー
最後にガツンと締めたなぁ、という感じ。
この短編集の中での最高傑作となっています。
僕はこの短編読んで涙が出てしまうほど。
奥田作品で涙を流すなんて珍しいですよね。
ネタバレすると楽しめないので、未読の方のためにあらすじはこの辺で!
奥田さん、「噂の女」でも「中古車販売の女」という作品もありましたが、車好きなのでしょうか?
僕もコロナが明けたらドライブがしたくなりました。
まとめ
いかがでしたか?
今日は奥田英朗さんの「コロナと潜水服」について書いてみました。
僕は他にも奥田英朗作品についてブログを書いています(↓)
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良かったらこちらもよろしくお願いします。
また奥田さんと言えば、先日、新作の「リバー」が発売になったばかり。
こちらについてもおいおい書いていく予定です。
ではまた。