こんにちは。
彩人です。
「東野圭吾ってなぜ電子書籍があまりないんだろう?」
今日はこんな方向けに記事を書いています。
東野圭吾は2020年4月、7冊のみを電子書籍化。
しかしそれ以降の電子書籍化はありません。
今日はその理由を解析してみたいと思います。
よろしくお願いします。
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・年間読書量の9割が小説
東野圭吾はなぜ電子書籍化に反対なのか?-理由を徹底解析!-
まずはじめに、なぜ電子化しないのかは、正直なところ不明です。
なぜならネット中・著作どこを探しても理由は見当たらないため。
なので本人以外、分からない事項となっています。
ただ、以下の3つの理由だと漠然と推測されています(↓)
- スキャン業者と争っていた
- 中国の海賊版に手を焼いていた
- 書店で買うお客さんを優先したい
ではそれぞれ、どういったことなのでしょうか?
以下、詳しく見て行きたいと思います。
東野圭吾のスキャン業者との争い
1つ目のスキャン代行業者との争いは有名ですよね。
なぜなら著書に、
著者は本書の自炊代行業者によるデジタル化を認めておりません。
東野圭吾「透明な螺旋」最終ページより引用
という文言を良く見かけるから。
なので電子化には反対なんだろうな…と感じている方も多いのではないでしょうか?
実際、2011年12月には自炊代行業者を相手に訴訟を起こしています(↓)
こちらは「ITメディア」さんの記事。
こちらの業者と争っているため、電子書籍化が進まないという説です。
東野圭吾の中国海賊版との戦い
また中国の海賊版に怒っているという記事もあります。
例えば、島田荘司さんのツイートをまとめたtogetter。
記事によるとこんなことが書かれています(↓)
東野圭吾さんが、繁体字簡体字問わず、今後中国には翻訳を許可しないと決めた問題。海賊版が野放し状態で、もはや犯罪意識もないことに対するある意味自然な処置。かつて森村誠一さんが『人間の証明』の時代、中国でも印税億に届きそうな大ベストセラーになって、けれど海賊版なので印税ゼロだった。
「東野圭吾、中国海賊版に怒る」問題を島田荘司が語ったより引用
現在、このツイートは削除されているため真偽のほどは不明。
しかしこの記事からも、東野さんが海賊版に怒っていたことがわかります。
なので日本でも電子化されないのではないかと考えられます。
東野圭吾は書店で買うお客さんを大切にしている?
最後は書店で買うお客さんを大切にしているという理由から。
こちらは「▶︎東野圭吾の電子書籍がない理由」で読めます。
記事によると、
- お金を出してくれた読者を大切にする
- 古本屋で安く買う読者や、図書館を利用する読者が「同じサービスを受けるのはアンフェア」
このようなニュースが2005年に報道されたそう。
そこから、書店さんを大切にしているのではないか?との推測でした。
こちらもありそうな説ですよね。
東野圭吾の電子書籍・Kindle化された7作品を徹底解説!
ちなみに東野作品で電子書籍化された本は、7冊あります。
なぜならコロナ禍で巣ごもり生活を余儀なくされた、読者サービスをするため。
そのため2020年、7冊の本だけ解禁されました(↓)
- 映画、ドラマ化されている
- 累計発行部数100万部を超えている
全てこんな作品となります。
ではどんな作品が解禁されているのでしょうか?
続いて見て行きたいと思います。
東野圭吾、電子書籍シリーズ①「ナミヤ雑貨店の奇蹟」(KADOKAWA)
電子書籍解禁1作目は「ナミヤ雑貨店の奇跡」です。
こちらはこんな作品となっています(↓)
- 中央公論文芸賞受賞
- 2012年、単行本刊行
- 2013年と2016年に舞台化
- 2017年、日本と中国にて映画化
こんな感じで映像化から文学賞まで受賞した作品。
有名どころからお探しの方におすすめです。
東野圭吾、電子書籍シリーズ②「プラチナデータ」(幻冬舎)
電子化2冊目は「プラチナデータ」。
こちらはこんな作品となっています(↓)
- 2013年、映画化
- 2010年、単行本発売
- 映像化に際し、20社以上からのオファーが殺到
こんな感じで発売当初から注目された作品。
映像が頭に浮かびやすい作品からお探しの方におすすめです。
東野圭吾、電子書籍シリーズ③「流星の絆」(講談社)
3冊目は「流星の絆」。
こちらもこんな感じで有名です(↓)
- 第43回新風賞受賞
- 2009年本屋大賞9位
- 2008年TBSにてドラマ化
- ファンが選ぶ東野圭吾作品5位
こちらも映像化、売り上げはトップクラス。
中期の代表作からお探しの方におすすめです。
東野圭吾、電子書籍シリーズ④「ダイイング・アイ」(光文社)
電子書籍第4作目は「ダイイング・アイ」。
こちらはこんな作品となっています(↓)
- 2007年単行本化
- 2019年、WOWOWにてテレビドラマ化
「ダイイング・アイ」は2017年、映像化なしで100万部突破。
隠れた名作となっていました。
あまり知られていない作品からお探しの方におすすめです。
東野圭吾、電子書籍シリーズ⑤「疾風ロンド」(実業之日本社)
5冊目の電子書籍化は「疾風ロンド」。
こちらはいきなり文庫で発売され、話題となりました。
- 2016年、映画化
- 発売10日で100万部突破
こんな感じで発売当初から話題に。
スキーやスポーツ作品からお探しの方におすすめです。
東野圭吾、電子書籍シリーズ⑥「白夜行」(集英社)
電子書籍化6作目は「白夜行」。
こちらはこんな電子書籍作品です(↓)
- 売り上げ200万部
- 2005年、舞台化
- 2006年、テレビドラマ化
- 2009年、韓国にて映画化
- 2010年、日本にて映画化
こちらは、舞台化から映像化までされた作品。
長めの電子書籍をお探しの方におすすめです。
東野圭吾、電子書籍シリーズ⑦「容疑者Xの献身」(文藝春秋)
電子書籍化7作目・ラストは「容疑者Xの献身」です。
こちらはこんな作品となっています(↓)
- 直木賞受賞
- 米・エドガー賞候補
- このミステリーがすごい2006、1位
- 本格ミステリベスト10(2006年)、1位
- 週刊文春ミステリベスト10(2005年)1位
- ファンが選ぶ東野圭吾作品2位
- 総売り上げ:228.5万部
- 日本・中国・韓国にて映画化
- 日本にて舞台化5回
文学的評価、売り上げ、ファン人気、いずれもトップクラス。
文句なしの最高傑作からお探しの方におすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
今日は「東野圭吾と電子書籍」について分析してみました。
僕は他にも「東野圭吾の売り上げランキング」という記事も書いています。
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