こんにちは。
彩人です。
「貴志祐介さんの『秋雨物語』のあらすじが知りたい…!」
「『秋雨物語』の感想ってどんな感じかな?」
今日はこんな方向けに記事を書いています。
僕は貴志祐介の読者歴20年!
そんな僕が貴志さんの「秋雨物語」について書いています。
よろしくお願いします。
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・貴志祐介の読者歴は20年!
貴志祐介「秋雨物語」のネタバレありの感想&あらすじ&レビュー
貴志祐介「秋雨物語」の概要
まず貴志祐介さんの「秋雨物語」とはこんな作品です(↓)
- 312ページ
- 2022年11月発売
- KADOKAWA刊行
- 「雀蜂」以来、12年ぶりのホラー作品
- 短編1編、中編3編からなる、中短編集
こんな感じのホラー短編集。
新しいシリーズものとして話題となっています。
ではこちらはどんな物語なのでしょうか?
続いて見て行きたいと思います。
貴志祐介「秋雨物語」のネタバレありのあらすじ&感想&レビュー
続いて作品のあらすじは、こんな感じです(↓)
<餓鬼の田>
愛に飢えた餓鬼の生まれ変わりの男の子。
前世の報いで恋愛ができないのだが…
こちらは20ページちょっとの短編なのですが、読ませる!
立山が舞台で土地の蘊蓄も読みどころ。
ラスト数行がちょっと怖いな…と感じました。
<フーグ>
悪夢を見て、夢の中のような場所に移動してしまうお話。
眠っている間に海のど真ん中などに移動するという。
編集者の松浪が消えた青山の謎をパソコンに残された物語から青山の行方を推測するも…。
こんな感じの解離性遁走(フーグ)の話。
正直、作中の小説が好きになれず、読了。
でも実際にあったら怖いな〜と思いながら、読み終わりました。
<白鳥の歌-スワンソング->
ソプラノ歌手が2つの声を持つという。
その謎に迫る、ホラー×ミステリー。
無名歌手の奇跡の歌声はなぜ出るのかを探偵が探る。
ところがその探偵は聞かない方がいいと言う。
しかし結局聞いてみると、なんとも後味の悪い結末であった。
こんな感じの謎を探るホラーミステリー。
こちらはなんとも恐ろしい結末でした。
そしてこの話あたりから貴志さん、筆が乗ります!
<こっくりさん>
こっくりさん、闇バージョンのお話。
人を死に至らしめるほどの力があるという。
そんなこっくりさんを廃病院で実施。
すると1人が死に、3人は救われる。
これで助かった…!と思い、18年後もいちかばちかで実施してみると…。
こちらは、めっちゃいい!
なぜなら本当にありそうで怖かったから。
なので「夜、眠れなくなっても良い!」という方におすすめです。
裏こっくりさんを実施したのは、本当に死ぬためだった…。
めっちゃ怖いラストが印象的。
この作品だけでも読む価値のありの1冊です。
貴志祐介「秋雨物語」と「雨月物語」、そして「梅雨物語」
こちらは終始、「雨月物語」っぽい物語となっています。
なぜなら上田秋成の「雨月物語」をベースに描かれたから。
なので「雨月物語」が好き、という方におすすめです。
その著者インタビューはこちらで読むことができます(↓)
この中で「十三番目の人格 ISOLA」も雨月物語を目指して描かれたと発言。
なので貴志さん、相当、雨月物語には影響を受けたようです。
ちなみに今年(2023年)、続編が刊行されます!!
その名も「梅雨物語」!
なかなか興味をそそる、タイトルですよね。
このどう続きを書くのだろう…と気になるところですが、また貴志ホラーを読めるのは嬉しい限り。
また発売を楽しみに待ちたいと思います。
まとめ
いかがでしたか?
今日は貴志祐介さんの「秋雨物語」について書いてみました。
ちなみに怖い小説、暗い小説はこちらでも特集しています(↓)
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ではまた。