こんにちは。
彩人です。
「芥川賞ってなぜこんなに騒がれるんだろう?」
「芥川賞ってなぜそんなにすごいのかな?」
今日はこんな方向けに記事を書いています。
僕は芥川賞を読むこと20年!
芥川賞、大好き人間です(笑)
そんな僕が「芥川賞のすごさ」について解説しています。
よろしくお願いします。
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・年間読書量は100〜150冊
芥川賞のすごさを徹底解説!【何がすごい?】
すごさ①芥川賞歴史(創設90年)
まず、すごさの1つ目は「歴史」です。
なぜなら、文学賞の中で一番古いから。
なので、芥川賞はすごい!というわけです。
例えば、他の古い文学賞だと、
- 野間文芸賞(1941年〜)
- 毎日出版文化賞(1047年〜)
- 谷崎潤一郎賞(1965年〜)
こんな感じで、どれも戦中・戦後作られたもの。
しかし、芥川賞は1935年から始まっているんです!
なので1つ目のすごさは「芥川賞の歴史」です。
すごさ②メディアの注目度
続いてのすごさは「メディアの注目度」です。
例えば、受賞日当日は、必ず報道されますよね。
なので、その注目度がすごい!、というわけです。
例えば、Yahoo!ニュース、テレビ、報道番組。
取り上げないメディアはほぼありません。
なので、2つ目のすごさはメディアの注目度です。
すごさ③歴代受賞者の活躍
3つ目のすごさは歴代受賞者の「活躍ぶり」です。
例えば、芥川賞受賞者には、
- 辻仁成
- 吉田修一
- 小川洋子
- 中村文則
- 又吉直樹
- 川上未映子
- 平野啓一郎
などの受賞者がズラリ!
また、その後も注目されることも多いですよね。
なので、3つ目のすごさは、その後の活躍ぶりです。
すごさ④受賞すれば売れる
4つ目のすごさは、必ず売れることです。
例えば、直近の芥川賞作品だけで言っても、
- 推し、燃ゆ(2020年下半期):50万部
- むらさきスカートの女(2019年上半期):10万部
- おいしいごはんが食べられますように(2022年上半期):15万部
こんな感じで、どれもベストセラー!
また、話題性がなくても、最低4万部は売れます。
なので4つ目のすごさは、必ず売れることです。
すごさ⑤肩書になる
5つ目のすごさは「肩書になる」こと。
なぜなら、受賞すると、必ず「芥川賞作家」と付くから。
なので、肩書になることもすごいところです。
実際、
- 谷崎潤一郎賞作家
- 野間文芸新人賞作家
とは、言いませんよね。
なので、5つ目のすごさは肩書になること、です。
すごさ⑥賞金100万円、副賞・懐中時計
6つ目のすごさは「賞金額と副賞」です。
実際、芥川賞を受賞すると、賞金は100万円。
また、複勝に「懐中時計」ももらえます。
また、
- 以後の活躍
- 本の売り上げ
も考えれば、それ以上のものとなります。
なので、6つ目のすごさは、賞金と副賞です。
すごさ⑦雑誌「文藝春秋」に掲載される
最後のすごさは、「文藝春秋」(雑誌)に掲載されること。
文藝春秋の売り上げは、40万部!!
しかも、総合月刊誌トップという位置付けです。
その「文藝春秋」に掲載されることは大きなメリット!
また、単行本も売れるというメリットもあります。
なので最後のすごさは「文藝春秋」に掲載されることです。
芥川賞のすごさを感じさせる作品3選!
①火花(又吉直樹)
1冊目のすごい芥川賞は「火花」。
理由としてはこんなことが挙げられます(↓)
- 第153回芥川賞受賞
- 第28回三島由紀夫賞候補
- 2016年、ドラマ化
- 2017年、映画化
- 2018年、舞台化
- 売り上げ327万部突破
- 海外5カ国語に翻訳
こんな感じで映像化から舞台化までされた作品。
又吉さんのデビュー作としても話題となりました。
売り上げは327万部。
世界5ヶ国語にも翻訳されました。
有名な芥川作品からお探しの方におすすめです。
②日蝕(平野啓一郎)
2番目のすごさを感じさせる作品は「日蝕」。
理由としてはこんなことが挙げられます(↓)
- 新潮社刊行
- 全189ページ
- 第120回芥川賞受賞作
- 全ページにわたり旧字体で描かれる
- 三島由紀夫の再来と言われ、賛否を巻き起こす
こんな感じの超難解デビュー作。
かなり難しめの作品となっています(↓)
これより私は、或る個人的な回想を録そうと思っている。これは或いは告白と云っても好い。告白であるが上は、私は基督者として断じて偽らず、唯真実のみを語ると云うことを始めに神の御名に於いて誓って置きたい。
平野啓一郎「日蝕」の冒頭より引用
こんな感じでかなりの難読。
ところがこちらはなぜか読ませる!
「三島由紀夫の再来か?」と噂されました。
難しめの小説からお探しの方におすすめです。
③ハンチバック(市川沙央)
最後の芥川賞作品は「ハンチバック」。
こちらは59ページほどの小説となっています(↓)
私の身体は、生き抜いた時間の証として破壊されていく
「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」圧倒的迫力&ユーモアで選考会に衝撃を与えた、第128回文學界新人賞受賞作。
正直、レビューは3.9と低め。
障がいと「生」というテーマが、めっちゃ刺さる!
- 紙の本が読めない障がい者もいる
- 障がい者だって「性」の問題はある
こんな感じで、59ページは一気読み。
最近の作品からお探しの方におすすめです。
芥川賞のすごさまとめ
いかがでしたか?
今日は「芥川賞のすごさ」についてまとめてみました。
ちなみに「読みやすい芥川賞作品」はこちら(↓)
-
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