こんにちは。
彩人です。
「重松清の特徴や魅力ってなんだろう?」
今日はこんな方向けに記事を書いています。
僕は重松清を読むこと25年。
また年間読書量の9割が日本の小説です。
そんな僕が重松清の特徴や魅力について解説しています。
よろしくお願いします。
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・重松清歴25年&年間読書量の9割が小説
重松清作品の特徴
まず、重松清さんとはこんな作家さんです(↓)
- 1963年生まれ(63歳)
- 岡山県久米郡(現・津山市)出身
- 中学・高校時代は山口県で過ごす
- 早稲田大学教育学部国語国文学科卒業
- 「エイジ」で山本周五郎賞受賞
- 「ビタミンF」で直木賞受賞
- 「十字架」で吉川英治文学賞受賞
- 「ゼツメツ少年」で毎日出版文化賞受賞
- 2017年、早稲田大学文化構想学部客員教授を務める
こんな感じで数々の文学賞を受賞。
また山本周五郎賞の選考委員も務めています。
では作品にはどんな特徴があるのでしょうか?
続いて見ていきたいと思います。
重松清の作品の特徴とは?
作品の特徴はこんな感じです(↓)
- 家族や親子、学校をテーマとした作品が多い
- 別れや、ちょっとした挫折から立ち直る物語
- 登場人物の心の成長が読みどころ
- 西日本が舞台の小説が多い
- 中高生やおじさんが主人公の作品が多い
こんな感じで重松清にしか味わえない作品が多数。
かなり独特な作家さんと言えそうです。
重松清作品の傾向と魅力
ではそんな重松清さんの魅力とはなんでしょうか?
重松清さんの魅力は、こんな感じだと思います(↓)
- 読書を通して心の成長につながる
- どの世代が読んでも楽しめる(大人から子供まで)
- 文章がしっかりしているので、国語力もアップする
- 性描写や暴力シーンが少ないので、安心して楽しめる
- 中学や高校・大学入試に使われることが多い
こんな感じで安心して読めることが一番の魅力。
当たり・ハズレの少ない作家さんと言えそうです。
特徴的な重松清作品5選!〜重松節を楽しもう!〜
では続いてどんな作品が「重松清らしい作品」と言えるでしょうか?
僕はこちら5作品だと思います(↓)
- とんび
- ビタミンF
- 季節風シリーズ
- 十字架
- 希望ヶ丘の人々
こちらの作品は、かなり重松清の色が濃く出ている作品。
以下簡単にご紹介しています。
重松清「とんび」
重松清の特徴あふれる作品1冊目は「とんび」。
こちらはこんな作品となっています(↓)
- 2008年刊行
- 2012年、NHKでドラマ化
- 2013年、TBSにてドラマ化
- 2022年、映画公開予定
こんな感じで重松清イチ、映像化の多い作品。
涙なくしては読めない1冊となっています。
広島県を舞台に、妻を失った父親が息子の反抗期や学校でのトラブル、受験、自立、意外な女性との結婚など様々な困難に直面し、不器用に戸惑い、悩みながらも息子の幸せを第一に考え、周囲の支えを受けながら男手一つで息子を育てた父の半生と親子の絆を描いた作品。
Wikipediaより引用
重松清「ビタミンF」
特徴ある重松清作品2冊目は「ビタミンF」。
こちらはこんな作品となっています(↓)
- 2000年、新潮社刊行
- 直木賞受賞作
- 2002年、NHKBS2にてドラマ化
こちらは重松さんらしい短編集。
「ゲンコツ」から「母帰る」まで7つの短編が収録されています。
38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか――」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。
Amazon.co.jpより引用
重松清「季節風シリーズ」
3冊目の特徴ある作品は「季節風シリーズ」。
こちらはこんな作品となっています(↓)
産経新聞夕刊に掲載されたオムニバス作品を季節ごとにまとめた、春・夏・秋・冬の全4巻。
出産のために離れて暮らす母親のことを想う5歳の女の子の素敵なクリスマスを描いた「サンタ・エクスプレス」ほか、<ひとの“想い”を信じていなければ小説は書けない気がする>という著者が、普通の人々の小さくて大きな世界を季節ごとに描き出す短篇集。
Amazon.co.jpより引用
こちらは<春夏秋冬>の季節ごとの短編集。
全て合わせて48編の物語が詰まっています。
重松清「十字架」
4冊目の特徴ある作品は「十字架」。
こちらはこんな作品となっています(↓)
いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。のこされた人々の魂の彷徨を描く長編小説。吉川英治文学賞受賞作。
Amazon.co.jpより引用
こちらはかなり重い重松作品。
人の死を取り上げた1冊となっています。
重松清「希望ヶ丘の人びと」
重松清らしい作品5冊目は「希望ヶ丘の人びと」です。
こちらはこんな作品となっています(↓)
亡き妻の“ふるさと”――そこには、彼女と仲の良かった友だちがいて、彼女のことを好きだった男がいて彼女が初めて恋をした人がいた……。70年代初めに開発されたニュータウンに引っ越してきた父と子の、かけがえのない日常を描く感動長編。
主人公の私〈田島〉は、この春から小学五年生になる亮太と中学三年生になる美嘉とともに
「希望ヶ丘」にやってきた。ここは、2年前にガンで亡くなった妻・圭子の“ふるさと”であり、今度の引っ越しは、脱サラして進学塾の教室長への転職を決めた私自身の再出発でもあった……。いじめ、学級崩壊、モンスター・ペアレント、家族の死――あなたはいま、子どもたちにどんな「希望」を語れますか?Amazon.co.jpより引用
こんな感じで重松清がギュッと詰まった1冊。
いじめから学級崩壊、家族まで1冊で楽しめます。
まとめ
いかがでしたか?
今日は重松清さんの特徴や傾向、魅力について解説してみました。
ちなみに「重松清さんのおすすめ短編」はこちらで書いています(↓)
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ではまた。