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九段理江「東京都同情塔」は難しい&つまらない?【感想と口コミ】

こんにちは。

彩人です。

『東京都同情塔』ってどんな作品だろう?

『東京都同情塔』は難しい&つまらない…?

今日はこんな方向けに記事を書いています。

僕は芥川賞を読むこと20年!

数々の芥川賞作を読んできました。

そんな僕が「東京都同情塔」を考察しています。

よろしくお願いします。

あやと
あやと
執筆者・彩人プロフィール
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・年間読書量は150〜200冊!

九段理江「東京都同情塔」の書評と口コミ・考察


東京都同情塔

まず、「東京都同情塔」とはこんな作品です(↓)

  • 123ページ
  • 新潮社刊行
  • 2024年1月発売
  • 第170回芥川賞受賞

こんな感じで、先日、芥川賞を受賞!

AIを駆使したことでも、話題となりました。

では、こちらはどんな作品だったでしょうか?

ここから見て行きたいと思います。

九段理江「東京都同情塔」感想と考察

まず、「東京都同情塔」、めっちゃ難しかったです!

なぜなら、

  • AI
  • 犯罪
  • 多様性・寛容さ
  • パラレルワールド

こんな感じで、テーマがてんこ盛りだったから。

なので、難しい芥川賞作品だな…と感じました。

ところが、ものすごく伝わるものはあるんです(↓)

  • AIの登場で日本語はどうなるか?
  • 犯罪者にだって同情される余地はある

こんな感じで、メッセージ性はたっぷり。

なので、通常の芥川賞作品とは違うな…と感じました。

例えば小説には、A子さんという女性が登場。

彼女は、望まぬ妊娠をし、犯罪を犯し、刑務所に収監されるのです。

そこが「シンパシータワートーキョー」。

しかし、彼女に同情の余地はなかったでしょうか。

例えば、A子さんは、

  • 服を買ってもらえない
  • 生まれてきたことを否定された

こんな辛い過去が。

なので、同情塔で食べていける権利はあると解釈しました。

九段理江「東京都同情塔」つまらない&難しい…これ以上は理解不能だった

ただ、作品としてはとても難解

僕もこれ以上は読み込めませんでした。

実際、ネットではこんな感想が多かったです(↓)

久しぶりに芥川賞作品を読みました。
相変わらず誰の何を見ているのかさっぱり分かりませんでした。

Amazon.co.jpより引用

こんな感じで、よく分からなかったという感想から、(↓)

自意識がささくれ立ったような文体が少々読みづらかった。中で登場する若くて美しい青年、拓人との関係性についても描写が中途半端。ラテン語やAIとの会話を度々挿入していて、全体を通しての物語性が感じられなかった。

Amazon.co.jpより引用

こんな読みづらかったとする感想まで。

ぶっちゃけ、僕もそれ以上は理解出来ず…。

なのでとても玄人向けの作品だと感じました。

九段理江「東京都同情塔」の解釈考察

小説の主題は「言葉」について考えよう、です。

例えば、刑務所をなんと呼ぶか?

こちらは、

  • 刑務所
  • 同情塔
  • シンパシータワー・トーキョー

こんな感じで、どんな呼称でもOKですよね。

ところが両者の間には、壁があるわけです。

なぜなら、

死刑・犯罪に寛容かどうか?

また、右(保守)と左(革新)

こんな感じで、隔たりがあるから。

なので「意思疎通」と「AIがどう関わるか」が主題。

この辺りは、僕たちの主題でもあるのかな、と感じました。

九段理江「東京都同情塔」まとめ

いかがでしたか?

今日は「東京都同情塔」について考察してみました。

ちなみに僕は読書ブロガー。

読みやすい芥川賞はこちらでご紹介しています(↓)

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ではまた。

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