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中学生・高校生におすすめな作家15選!【読書初心者にもおすすめ】

こんにちは。

彩人です。

高校生でも読みやすい作家さんが知りたい…!

中学生向けの作家さんって誰かいるかな?

今日はこんな方向けに記事を書いています。

僕の年間読書量は150冊〜200冊!

その中でも読みやすい作家さんをご紹介しています。

よろしくお願いします。

あやと
あやと
執筆者・彩人プロフィール
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・年間読書量は150冊〜200冊!

中学生・高校生におすすめな作家15選!【初心者でも読みやすい作家】

読みやすいおすすめ作家①東野圭吾


白鳥とコウモリ

まず、おすすめの作家1人目は東野圭吾さんです。

彼はこんな文章を書いています(↓)

二〇一七年秋ーー。

窓枠の向こうに見える空の下半分が赤く、上は灰色だった。夕焼けに分厚い雲が広がりつつあるのだ。インターネットで確認した天気予報には、雨のマークなど付いていなかった。

「中町君、傘、持ってる?」五代努は隣にいる若手刑事に尋ねた。

「いや、持ってないです。振りますかね」

「不安になったから聞いたんだ」

「コンビニ、近くにありましたっけ?もし降ったら、俺、買ってきますよ」

東野圭吾「白鳥とコウモリ」冒頭より引用

いかがですか?

リズム、文体、ともに読みやすいのではないでしょうか。

それでいて、ヒット作を連発する作家さんとなっています。

なので彼が読みやすい作家第1位と言えそうです。

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読みやすいおすすめ作家②村上春樹


ノルウェイの森 (講談社文庫)

読みやすい作家2人目は、村上春樹さんです。

彼はこんな文章を書いています(↓)

よく見ると彼女の目はどきりとするくらい深くすきとおっていた。彼女がそんなすきとおった目をしていることに僕はそれまで気がつかなかった。考えてみれば直子の目をじっと見るような機会もなかったのだ。二人で歩くのも初めてだし、こんなに長く話をするのも初めてだった。

「寮か何かに入るつもりなの?」と僕は訊いてみた。

「ううん。そうじゃないのよ」と直子は言った。

村上春樹「ノルウェイの森」P40より引用

こんな感じで(↓)

  • セクシー
  • ドキッとする
  • 表現が美しい

と3拍子揃った文章となっています。

なので彼も読みやすい作家の一人と言えそうです。

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読みやすいおすすめ作家③奥田英朗


リバー (集英社文芸単行本)

3人目の読みやすい作家は、奥田英朗さん。

彼もやはり初心者の方におすすめです(↓)

もっとも長い老後を考えれば、夫婦べったりというのもよくはないのだろう。夫婦でも互いの世界を持った方がよいと、何かの本にも書いてあった。達夫は概ね心穏やかだった。感情はできるだけ抑えるようにし、老人にありがちな癇癪だけは起こすまいと気を付けている。

柴犬に引っ張られる形で、達夫は背筋を伸ばして歩いた。

奥田英朗「リバー」P8ページより引用

いかがですか?

この「ずっしり」とした文体、伝わりますでしょうか?

とても重厚な文章となっています。

彼も読みやすい作家の一人と言えそうです。

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読みやすいおすすめ作家④池井戸潤

4人目の上手い作家は池井戸潤さんです。

彼もとても読みやすい文章を書いています(↓)

半沢直樹が、営業第二部長の内藤に呼び出されたのは、十月の午後五時前のことだった。

ちょうど朝から降り続いた冷たい雨が止み、雨雲の切れ間から晩秋の錆び付いたような夕焼けがオフィス街を染め上げている。デスクからその光景を一瞥した半沢は美しさに息を呑み、心を奪われたかのように動きを止めたが、すぐに視線を引きはがしてフロア最奥にある部長室へと足早に向かった。

池井戸潤「銀翼のイカロス」冒頭より引用

こんな感じで目に光景が浮かぶのが印象的。

半沢直樹の作者としても話題ですよね!

やはり彼も文章の上手い作家と言えそうです。

読みやすいおすすめ作家⑤荻原浩


海の見える理髪店 (集英社文庫)

5人目の読みやすい作家は荻原浩さん。

彼はこんな文章を書いています(↓)

「食べたいメニューをおっしゃってください」

問いかけに答える前に、麻子が私に視線を投げてくる。目線が笑っていた。

「ピーマンの肉詰め」

おいおい、なんだよ、それ。予想外の答えに私は異を唱えた。

荻原浩「アポロ11号はまだ空を飛んでいるか」冒頭より引用

こんな感じで親しみやすい文章の作家さん。

やはり彼も読みやすい作家の一人と言えそうです。

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読みやすいおすすめ作家⑥伊坂幸太郎


アイネクライネナハトムジーク (幻冬舎文庫)

6人目のおすすめ作家は伊坂幸太郎さん。

彼はこんな文章を書いています(↓)

妻に逃げられた先輩社員は、ただ泣きじゃくり、二十七歳の後輩社員は青褪め、二人ともしばらく動けなかった。ずいぶんしてから二十七歳の後輩社員はどうにか正気を取り戻した。つまりそれが僕なのだけれど、僕は課長に電話をかけ、事の次第を説明した。

アイネクライネナハトムジークP11より引用

こんな感じで、優しい文体が印象的。

ベストセラー作家さんからお探しの方におすすめです。

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読みやすいおすすめ作家⑦重松清


赤ヘル1975 (講談社文庫)

7人目のおすすめは重松清さん。

彼はこんな文章を書いています(↓)

赤は女子の色だと思っていた。

ランドセルを見ればすぐにわかる。赤は女子、黒は男子。文房具を見ても、女子の持ち物はたいがいが赤やピンクやオレンジといったふにゃふにゃした色で、男子のほうはきっぱり黒か青。気合いが違う。

重松清「赤ヘル1975」冒頭より引用

いかがでしょうか?

伝わりますでしょうか、この重松節!

とても独特な言い回しになっていますよね。

それでいて、受賞歴もすごいんです(↓)

  • 坪田譲治文学賞
  • 山本周五郎賞
  • 直木賞
  • 吉川英治文学賞
  • 毎日出版文化賞

こんな感じで錚々たる受賞歴!

やはり彼も読みやすい作家の一人と言えそうです。

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読みやすいおすすめ作家⑧湊かなえ


リバース (講談社文庫)

8人目の読みやすい作家は、湊かなえさん。

彼女はこんな文章を書いています(↓)

『深瀬和久は人殺しだ』

いきなり突きつけられた息の根を瞬時に止めてしまいそうな言葉を、どうにか受け止めることができたのは、今日一日の流れがここに収束するのではないかという予感が、胸の片隅に無意識のうちに芽生えていたからかもしれない。

湊かなえ「リバース」冒頭より引用

こんな感じで、衝撃的なワードで始まることの多い作家さん。

  • 告白
  • 往復書簡
  • 夜行観覧車

など、多くの作品が映像化されました。

ミステリー作家さんからお探しの方におすすめです。

読みやすいおすすめ作家⑨瀬尾まいこ


そして、バトンは渡された (文春文庫)

9人目のおすすめ作家さんは瀬尾まいこさん。

彼女はこんな文章を書いています(↓)

困った。全然不幸ではないのだ。少しでも厄介なことや困難を抱えていればいいのだけど、適当なものは見当たらない。いつものことながら、この状況に申し訳なくなってしまう。

瀬尾まいこ「そして、バトンは渡された」第一章冒頭より引用

こんな感じで「ほっこり」した文章が印象的な作家さん。

本屋大賞などでも話題となりました。

今、話題の作家さんからお探しの方におすすめです。

読みやすいおすすめ作家⑩住野よる


君の膵臓をたべたい (双葉文庫)

10人目のおすすめ作家は住野よるさん。

彼女はこんな文章を書いています(↓)

クラスメイトであった山内桜良の葬儀は、生前の彼女にはまるで似つかわしくない曇天の日にとり行われた。

彼女の命の価値の証として、たくさんの人の涙に包まれているであろうお葬式にも、昨夜の夜の通夜にも僕は行かなかった。ずっと、家にいた。

住野よる「君の膵臓を食べたい」冒頭より引用

こんな感じで、独特の雰囲気のある作家さん。

「君の膵臓を食べたい」は300万部を突破しました。

若者に人気の作家からお探しの方におすすめです。

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読みやすいおすすめ作家(11)小川糸


ツバキ文具店 (幻冬舎文庫)

11人目の読みやすい作家は、小川糸さん。

彼女も読みやすい文章を書いています(↓)

「ポッポちゃーん、おはよう」

風の上でサーフィンをするような、軽やかな声だった。

「おはようございます」

私もバーバラ婦人の真似をして、いつもより少し高めの声を出す。

小川糸「ツバキ文具店」P9より引用

こんな感じで、軽めの文章が印象的。

「食道かたつむり」「ライオンのおやつ」で話題となりました。

変わった作風の作家さんからお探しの方におすすめです。

読みやすいおすすめ作家(12)三浦しをん


舟を編む (光文社文庫)

12人目のおすすめは三浦しをんさん。

彼女はこんな文章を書いています(↓)

荒木公平の人生はーー人生というのがおおげさであるならば会社員はーー、辞書に捧げられたと言っても過言ではない。

荒木は幼いころから言葉に興味があった。

三浦しをん「舟を編む」冒頭より引用

こんな感じで、読みやすいのに、興味をそそられる作家さん。

映画化、本屋大賞受賞でも話題となりました。

大御所作家さんからお探しの方におすすめです。

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読みやすいおすすめ作家(13)宮部みゆき


希望荘

13人目の読みやすい作家は宮部みゆきさんです。

彼女はこんな文章を書いています(↓)

近所の指定ゴミ置き場を掃除して帰ってくると、私が事務所兼自宅として借りている古家の前で、女性が二人、立ち話をしていた。一人は斜向かいの<ヤナギ薬局>の奥さん。もう一人はときどきそこで見かける同年輩の婦人だ。

「おはよう、杉村さん」

三十八歳の私も立派な<おじさん>だが、その私から見ても<おばさん>の二人が、元気な声で挨拶を投げてくる。

「おはようございます」

宮部みゆき「希望荘」冒頭より引用

こんな感じの比較的オーソドックスな文章。

それでいて、とても安定したリズムとなっています。

彼女も読みやすい作家の一人と言えそうです。

読みやすいおすすめ作家(14)吉田修一


森は知っている (幻冬舎文庫)

14人目の読みやすい作家は吉田修一さん。

彼はこんな文章を書いています(↓)

少年たちが水路を匍匐前進していく。縦に並んだ三つの尻が、右に左に軽やかに揺れる。普段この水路には森の湧き水引き込まれているが、ここ数日、雨がなく、濡れた木の葉が堆積している。

吉田修一「森は知っている」冒頭より引用

こんな感じで文学的香りもする作家さん。

そしてやっぱり、受賞歴もすごいんです(↓)

  • 芥川賞
  • 芸術選奨
  • 山本周五郎賞
  • 柴田錬三郎賞
  • 中央公論文芸賞
  • 毎日出版文化賞

こんな感じで書くたびに、文学賞入り!

「悪人」「怒り」「横道世之介」は映像化もされました。

有名な作家さんからお探しの方におすすめです。

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読みやすいおすすめ作家(15)米澤穂信


黒牢城 (角川書店単行本)

最後のおすすめは米澤穂信さん。

彼はこんな文章を書いています(↓)

進めば極楽、退かば地獄ーー。

勇み声が難波潟を渡っていく。戦え、戦え、それこそが救いへの道であると、声が人を駆り立てる。

米澤穂信「黒籠城」冒頭より引用

こんな感じで、文章力ある作家さん。

ミステリー三冠達成でも、話題となりました。

今話題の作家さんからお探しの方におすすめです。

読みやすい作家まとめ

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

ちなみに日本人のおすすめ作家さんはこちらでもご紹介しています。

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良かったらよろしくお願いします。

ではまた。

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