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村上春樹作品を読む順番はコレ!【発売順番から繋がりまで徹底解説】

こんにちは。

彩人です。

村上春樹を読む順番が知りたい!

作品同士の繋がりってどうなっているんだろう?

今日はこんな方向けに記事を書いています。

村上春樹は順番通り読んだ方が良いものとそうでないものがあります。

今日は村上春樹を読む順番について徹底解説!

よろしくお願いします。

あやと
あやと
著者・彩人プロフィール
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・年間読書量の1/3が村上春樹

村上春樹はこの順番で読もう!①作品の刊行年表から見る読む順番

作品を読む順番は、刊行順に読むことが第一です。

なのでこちらの年表からご覧ください(↓)。

・風の歌を聴け(1978年)
・1973年のピンボール(1980年)
・羊をめぐる冒険(1982年)
・中国行きのスロウ・ボート【*】(1983年)
・カンガルー日和【*】(1983年)
・螢・納屋を焼く・その他の短編【*】(1984年)
・世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド(1985年)
・回転木馬のデッド・ヒート【*】(1985年)
・パン屋再襲撃【*】(1986年)
・ノルウェイの森(1987年)
・ダンス・ダンス・ダンス(1988年)
・TVピープル【*】(1990年)
・国境の南、太陽の西(1992年)
・ねじまき鳥クロニクル(1994年)
・レキシントンの幽霊【*】(1996年)
・スプートニクの恋人(1999年)
・神の子どもたちはみな踊る【*】(2000年)
・海辺のカフカ(2002年)
・アフターダーク(2004年)
・東京奇譚集【*】(2005年)
・1Q84(2009年)
・色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年(2013年)
・女のいない男たち【*】(2014年)
・騎士団長殺し(2017年)
・一人称単数【*】(2020年)
【*】は短編集です。
(エッセイや傑作選は除いています)

これまでに長編13つ、短編11つが刊行されています。

ではこれらの作品に繋がりはあるのでしょうか?

続いて見ていきます。

村上春樹はこの順番で読もう!②作品の作品同士の繋がりから見る読む順番

作品同士が繋がっているのは大きく分けて4つあります。

村上春樹を読む順番①初期三部作+ダンス・ダンス・ダンス


風の歌を聴け (講談社文庫)

・風の歌を聴け(1978年)
・1973年のピンボール(1980年)
・羊をめぐる冒険(1982年)
・ダンス・ダンス・ダンス(1988年)

こちらの初期三部作(鼠三部作)とダンス・ダンス・ダンスは、順番に読んだ方が良いです。

なぜなら薄い繋がりがあるから。

例えば、

「僕」「鼠」「ジェイ」

こんなキャラクターたちがゆるく繋がっています。

また登場人物も微妙に成長している感じがします。

ただ「ゆるく」「微妙に」というところがポイントで、順番を無視してしまっても大丈夫。

気になる方だけ抑えておくのがおすすめです。

村上春樹を読む順番②ノルウェイの森と蛍・納屋を焼く・その他の短編


ノルウェイの森 (講談社文庫)

・ノルウェイの森(1987年)
・蛍・納屋を焼く・その他の短編(1984年)

こちらの作品はほぼ同一作品となっています。

では「蛍」と「ノルウェイの森」どちらを先に読むのが正解でしょうか?

『蛍』とは50ページほどの短編。

1983年に発表されました(↓)。


螢・納屋を焼く・その他の短編(新潮文庫)

ただ個人的には「ノルウェイの森」(1987年)が先の方がおすすめです(↓)

  • 有名
  • 発行部数1000万部

こんな理由があるので、まず「ノルウェイの森」からがおすすめ。

「蛍」は「ノルウェイの森」の舞台裏と言った感じがします。

続いて『めくらやなぎと眠る女』(「蛍・納屋を焼く・その他短編」に収録)もゆるく繋がっています。

こちらは「蛍」と対になる作品であることが語られています。

なので「蛍」を読む際は「めくらやなぎと眠る女」も抑えておきましょう!

村上春樹を読む順番③ねじまき鳥クロニクルと1Q84


ねじまき鳥クロニクル―第1部 泥棒かささぎ編―(新潮文庫)

・ねじまき鳥クロニクル(1994年)
・1Q84(2009年)

こちらは繋がりはないのですが、「牛河」という共通人物が出てきます。

なので順番通り読みたい方は「ねじまき鳥クロニクル」から読むのがおすすめ。

ただ「1Q84」を先に読んでしまっても十分に楽しめます。

なぜなら同一人物なのかは不明だから。

なので気になる方だけ、抑えておきましょう。

村上春樹を読む順番④品川猿つながり


東京奇譚集(新潮文庫)

・東京奇譚集(2005年)「品川猿」
・一人称単数(2020年)「品川猿の告白」

東京奇譚集の『品川猿』と一人称単数の『品川猿の告白』は明確に繋がっています。

なので順番通り読むことがおすすめです。

おそらく『品川猿の告白』は『品川猿』の後日譚。

名前を盗む猿が共通して出てきます。

こちらは順番に読んだ方が良いと思います。

村上春樹作品の繋がり⑤その他のつながり

他にも「ワタナベノボル」という人物が複数の作品に登場します。

また「羊」「羊男」など特定のワードが出てくることも特徴。

明確な繋がりは不明ですが、探しながら読むととても面白いです。

村上春樹を読む順番③初心者はどれを一番初めに読む?

では初めて村上春樹を読む人は、どれを最初に読めばいいのかな?

ここから先はこんな方向けに書いてみたいと思います。

僕のおすすめはこちらの2作品(↓)

  • 風の歌を聴け(1978年)
  • ノルウェイの森(1987年)

おすすめ理由を順番に見ていきたいと思います。

村上春樹を読む順番!初めて読むならコレ!①風の歌を聴け


僕の一番のおすすめは「風の歌を聴け」。

おすすめ理由としては、こんな感じです(↓)

  • 芥川賞候補
  • 会話文が多い
  • 群像新人賞受賞
  • 短い(168ページ)
  • 村上春樹のデビュー作

短い上にとてもポップ。

それでいて村上春樹ワールドは満載!

なので一番最初に読むのがおすすめです。

村上春樹を読む順番!初めて読むならコレ!②ノルウェイの森



続いてのおすすめは「ノルウェイの森」。

おすすめ理由は、こんな感じです(↓)

  • 定番の恋愛ストーリー
  • 世界43カ国語に翻訳されている
  • 難しい隠喩(メタファー)が登場しない
  • 国内1000万部、中国100万部を突破した人気作品

こちらは村上春樹イチ、売り上げた作品。

なんと言っても国内で1000万部を突破しています。

またAmazonレビューでも評価が高いこともポイントです(↓)

村上作品をはじめて手に取った作品。若者が目覚めてゆく性と、心に深い傷を抱えたアウトローの苦しみ、個性の表現。村上の際立つ手法で描いた読み応えのある作品でした。

(Amazon.co.jpより引用)

こんな感じで最初に手に取ったという人も多数!

人気作から読みたい方におすすめです。

まとめ

いかがでしたか?

僕はこんな感じで村上春樹を多数考察!

村上春樹作品の最高傑作はコレだ!」という記事も書いています。

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