こんにちは。
彩人です。
「文章が上手い作家って誰かいるかな?」
今日はこんな方向けに記事を書いています。
僕の年間読書量は100〜150冊!
そんな僕が「この作家は…!!」という人をご紹介しています。
よろしくお願いします。
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・年間読書量は100〜150冊!
文章が上手い小説家・作家はこの7人だ!【文章力を上げる小説特集】
まず、文章が上手い作家・小説家は、こちらの7人です(↓)
- 村上春樹
- 東野圭吾
- 奥田英朗
- 宮部みゆき
- 池井戸潤
- さくらももこ
- 群ようこ
こんな感じの全7人!
なので彼らからは、良い文章術が学べると思います。
では具体的にどんな文章なのでしょうか?
続いて見て行きたいと思います。
文章が上手い作家・小説家①村上春樹
文章が上手い作家1人目は、村上春樹さんです。
彼はこんな文章を書いています(↓)
よく見ると彼女の目はどきりとするくらい深くすきとおっていた。彼女がそんなすきとおった目をしていることに僕はそれまで気がつかなかった。考えてみれば直子の目をじっと見るような機会もなかったのだ。二人で歩くのも初めてだし、こんなに長く話をするのも初めてだった。
「寮か何かに入るつもりなの?」と僕は訊いてみた。
「ううん。そうじゃないのよ」と直子は言った。
村上春樹「ノルウェイの森」P40より引用
こんな感じで(↓)
- セクシー
- ドキッとする
- 表現が美しい
と3拍子揃った文章となっています。
なので文章が上手い作家の一人と言えそうです。
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初心者におすすめ!読みやすい村上春樹作品5選!【最初に読む1冊】
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文章が上手い作家・小説家②東野圭吾
2人目の上手い作家は東野圭吾さん。
彼はこんな文章を書いています(↓)
二〇一七年秋ーー。
窓枠の向こうに見える空の下半分が赤く、上は灰色だった。夕焼けに分厚い雲が広がりつつあるのだ。インターネットで確認した天気予報には、雨のマークなど付いていなかった。
「中町君、傘、持ってる?」五代努は隣にいる若手刑事に尋ねた。
「いや、持ってないです。振りますかね」
「不安になったから聞いたんだ」
「コンビニ、近くにありましたっけ?もし降ったら、俺、買ってきますよ」
東野圭吾「白鳥とコウモリ」冒頭より引用
こんな感じで、冒頭からバッチリ!
リズム、文体、ともに安定した文章となっています。
彼も文章の上手い作家の一人と言えそうです。
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文章が上手い作家・小説家③奥田英朗
3人目の上手い作家は、奥田英朗さんです。
彼はこんな文章を書いています(↓)
もっとも長い老後を考えれば、夫婦べったりというのもよくはないのだろう。夫婦でも互いの世界を持った方がよいと、何かの本にも書いてあった。達夫は概ね心穏やかだった。感情はできるだけ抑えるようにし、老人にありがちな癇癪だけは起こすまいと気を付けている。
柴犬に引っ張られる形で、達夫は背筋を伸ばして歩いた。
奥田英朗「リバー」P8ページより引用
いかがですか?
この「ずっしり」とした文体、伝わりますでしょうか?
とても重厚な文章となっています。
彼も文章が上手い作家の一人と言えそうです。
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文章が上手い作家・小説家④宮部みゆき
4人目の文章の上手い作家は宮部みゆきさんです。
彼女はこんな文章を書いています(↓)
近所の指定ゴミ置き場を掃除して帰ってくると、私が事務所兼自宅として借りている古家の前で、女性が二人、立ち話をしていた。一人は斜向かいの<ヤナギ薬局>の奥さん。もう一人はときどきそこで見かける同年輩の婦人だ。
「おはよう、杉村さん」
三十八歳の私も立派な<おじさん>だが、その私から見ても<おばさん>の二人が、元気な声で挨拶を投げてくる。
「おはようございます」
宮部みゆき「希望荘」冒頭より引用
こんな感じの比較的オーソドックスな文章。
それでいて、とても安定したリズムとなっています。
彼女も文章の上手い作家の一人と言えそうです。
文章が上手い作家・小説家⑤池井戸潤
5人目の上手い作家は池井戸潤さんです。
彼もとても読みやすい文章を書いています(↓)
半沢直樹が、営業第二部長の内藤に呼び出されたのは、十月の午後五時前のことだった。
ちょうど朝から降り続いた冷たい雨が止み、雨雲の切れ間から晩秋の錆び付いたような夕焼けがオフィス街を染め上げている。デスクからその光景を一瞥した半沢は美しさに息を呑み、心を奪われたかのように動きを止めたが、すぐに視線を引きはがしてフロア最奥にある部長室へと足早に向かった。
池井戸潤「銀翼のイカロス」冒頭より引用
こんな感じで目に光景が浮かぶのが印象的。
とても読みやすい文章となっています。
やはり彼も文章の上手い作家と言えそうです。
文章が上手い作家・小説家⑥さくらももこ
6人目の文章が上手い作家はさくらももこさんです。
彼女は、こんな文章を書いています(↓)
水虫といえばたいがいオッサンの持病であり、それにかかると脂足甚だしい異臭を放ち、その靴および靴下は、家族の間では汚物とみなされるという恐ろしい病気である。
そんな大変な病気に、私は16の夏、冒されてしまった。
どこでどううつったのか、そのルートは全く神秘のベールに包まれているのだが、最初は小さな水ぶくれだったので、「おや?毒虫に刺されたのかな」と呑気に構えていた。
しかし、私が呑気にしている間も水虫菌は着実に足の裏の皮フを養分にして成長していたのである。
さくらももこ「もものかんづめ」P8より引用
こんな感じで気軽に読める文体がとてもマル!
老若男女、誰もが楽しめる文章となっています。
彼女も文章が上手いと言えそうです。
文章が上手い作家・小説家⑦群ようこ
最後の文章が上手い作家は群ようこさん。
彼女は個人的にイチオシです(↓)
母親に聞いた話だが、私は赤ん坊のときに中村勘九郎にそっくりだったそうである。当時中村勘九郎のそっくり赤ちゃんを公募したイベントがあり、うちの母親は「絶対この子が一等賞だ」と喜びいさんで応募した。しかし締め切りを間違えてしまい、私の写真は審査員の目に触れることはなかった。
そのことを彼らは悔やんでいたらしく、「本当にそっくりだったんだよ…」とため息をつきながらいつも言ったものだ。
群ようこ「半径500mの日常」P 34から引用
こんな感じで軽いタッチが印象的。
とても笑えて、感情移入できる文体となっています。
やはり彼女も文章が上手い作家と言えそうです。
まとめ
いかがでしたか?
今日は文章が上手い作家さんについてまとめてみました。
ちなみに小説のタイトルなどはこちらにまとめてあります(↓)
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ではまた。