村上春樹

村上春樹の父親や両親はどんな人?奥さん(妻)や子供はいるのかな?

こんにちは。

彩人です。

村上春樹の父親や両親ってどんな人だろう?

奥さんや子供のことについても知りたいな〜

今日はこんな方向けに記事を書いています。

作品からの分析なので、ゴシップ記事とは違った観点で読めます。

よろしくお願いします。

あやと
あやと
著者・彩人プロフィール
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・年間読書の1/3が村上春樹

村上春樹の父親はどんな人?

突然ですが、村上春樹のお父様ってどんな人だろう?

僕は以前から疑問でした。

でもそれについては2020年、「猫を棄てる〜父親について語る時〜」という本で語られています(↓)。


猫を棄てる 父親について語るとき (文春e-book)

  • 名前:「村上千秋(ちあき)」
  • 京都府京都市・安養寺の住職の御子息
  • 甲陽中学校国語教師(私立中高一貫校)
  • 俳句好き

こんなことが書かれています。

ただ、意外なことにお父様とは20年以上、絶縁関係だったそう。

作中にもこんな記述がありました(↓)

僕が若いうちに結婚して仕事を始めるようになってからは、父との関係はすっかり疎遠になってしまった。とくに僕が職業作家になってからは、いろいろとややこしいことが持ち上がり、関係はより屈折したものになり、最後には絶縁に近い状態となった。二十年以上全く顔を合わせなかったし、よほどの用件がなければほとんど口もきかない、連絡もとらないという状態が続いた。

村上春樹「猫を棄てる」P 85より引用

ちょっと意外ですよね。

晩年、和解されたと語っていますが、不仲とは意外。

さて、そんなお父様の趣味は俳句だったそう。

作中でも何作か紹介されています。

  • 「鳥渡るあああの先に故郷(くに)がある」
  • 「兵にして僧になり月に合掌す」

村上春樹「猫を棄てる」P 44より引用

こちらは学校の俳句雑誌に掲載されるほどの腕前だったんだとか。

親子で文学に縁が深いのはすごいですよね。

こんな感じで「猫を棄てる」ではお父様のことが詳しく描かれています。

村上春樹の母親はどんな人?

一方、村上春樹の母親についての記載は少ないです。

こんな方とされています(↓)。

  • 名前は明かされず
  • 96歳(2020年時点)
  • 樟蔭女子専門学校国語科出身&教師
  • 大阪・船場の商家の娘として生まれる

認知機能を患っているものの、2020年時点でご存命。

またお母様とのエピソードとして、こんなことが綴られています(↓)。

1964年に田辺聖子さんが芥川賞をとられたときに、新聞を見て、「ああ、この子よう知ってるわ」と母が言っていたことを覚えている。田辺さんも樟蔭女子専門学校の出身なので、あるいはどこかで、縁があったのかもしれない。

村上春樹「猫を棄てる」P 78より引用

大作家同士が意外なところで結びついていますよね!

また、こんな記載もありました(↓)

僕の母親は大阪の船場の古い商家(戦争中の爆撃で焼けてしまったが)の長女として育った。それなりに派手好きの人だったから、どう考えても京都のお寺の嫁には向かない。

村上春樹「猫を棄てる」P 26より引用

どうやら明るいお母様だったようです。

でもお母様の記述はこんな感じに止まっています。

村上春樹のご両親はどんな人?

では、どんなご家庭で育たれたのでしょうか?

作中で村上春樹は、ごく普通の家庭で育ったと綴っています。

僕はごく当たり前の家庭の一人っ子として、比較的大事に育てられた。

村上春樹「猫を棄てる」P 32より引用

またご実家は兵庫県夙川。

お父様と映画を見に行ったエピソードも綴られています。

子供時代、父について覚えていること。それはよく映画を見に行ったことだ。日曜日の朝起きて、新聞を広げて、近くの映画館でどんな映画をやっているかチェックし、面白そうなものがあれば自転車に乗って観に行った。

村上春樹「猫を棄てる」P 81より引用

こんなエピソードが紹介されています。

村上春樹の妻(奥さん)はいるのかな?

妻(奥様)に関してはネット情報からまとめてみました。

  • 名前:村上陽子
  • 1971年10月に学生結婚
  • 実家は文京区千石の布団屋
  • 大学でたまたま隣の席だったことが知り合ったきっかけだった

こんな方とされています。

では作中ではどんな紹介をされているのでしょうか?

「遠い太鼓」というエッセイでは、こんなやりとりが紹介されています(↓)。

「そういう問題じゃないのよ」と彼女(妻)はきつい顔をして言う。彼女が問題としているのは原則なのだ。

「わかるよ」と僕は言う。

「何がわかるのよ?」と彼女は言う。(中略)「私が問題にしているのはあなたの不注意なところなのよね。金曜日に両替をすませておかなくちゃいけないというのは原則でしょう?そういうのをあなたはすぐに忘れちゃうじゃない」

村上春樹「遠い太鼓」P 91より引用

たまに喧嘩をすることもあるようです。

あまり表に出ない方なので、奥様の話題は興味深く読んでしまいます。

村上春樹に子供はいるの?離婚経験はあるのかな?

村上春樹の子供はいるのかな?

ちなみに村上春樹に子供はいないそうです。

芸能情報を扱うサイトでは、こんなことが語られていました(↓)。

「僕は子供を持たない代わりに小説を書いていた」

「子供が僕のことを嫌いになるのがわかりきっているから」

こんな風に語っています。

また著書の中ではこんな記載もありました(↓)。

僕には子供はいませんが、他の人の子供たちが僕の書くものを読んでくれるとしたら、そしてそこに共感のようなものが生まれるとしたら、僕もささやかではあるけれど、次の世代になにかしら残せたことになるわけですから。

村上春樹「職業としての小説家」P283より引用。

とても村上春樹らしい考えですよね。

村上春樹に離婚歴があるって本当?

最後はゴシップネタから失礼します。

実は妻・陽子さんと離婚か?!と騒がれたこともありました。

これは2020年7月、ニューヨークのイベントに村上さんが出席した際、

「小説家として大切なことは元妻について書かない事だ」

と語ったことが影響したそう。

ただ、離婚した事実はネットになく、単なる噂のようでした。

どうやら比喩的な表現として使われたようです。

まとめ

いかがでしたか?

村上春樹のお父様、お母様について作品から触れてみました。

またブログで紹介した「猫を棄てる」については、こちらにもまとめてあります。

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良かったらそちらもよろしくお願いします。

ではまた。

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