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伊坂幸太郎「マイクロスパイアンサンブル」の感想【ラストの雪とは?】

こんにちは。

彩人です。

マイクロスパイアンサンブルの感想はどんな感じ?

ラストの雪は何だったんだろう?

今日はこんな方向けに記事を書いています。

僕は、「マイクロスパイアンサンブル」を複数回読破!

そんな僕が「マイクロスパイアンサンブル」を考察しています。

よろしくお願いします。

あやと
あやと
執筆者・彩人プロフィール
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・年間読書量の9割が小説

伊坂幸太郎「マイクロスパイアンサンブル」の感想とあらすじ

「マイクロスパイアンサンブル」の概要と感想


マイクロスパイ・アンサンブル (幻冬舎単行本)

まず「マイクロスパイアンサンブル」とはこんな作品です(↓)

  • 183ページ
  • 幻冬舎刊行
  • 1430円(税込)
  • 2022年4月発売
  • 猪苗代湖音楽フェス「オハラ☆ブレイク」のために書かれた作品

こんな感じの伊坂幸太郎さんの最新作品。

猪苗代湖の音楽フェスの作品として描かれました。

そして感想としては、めっちゃ、面白かった!!

これに尽きます。

伊坂さんが書く「あっち側とこちら側の世界」。

この二つが繋がった時、

おおおおおぉぉぉーーーっ!!!

と驚愕する仕組みでした。

では、どんな感じのあらすじなのでしょうか?

続いて見て行きたいと思います。

伊坂幸太郎「マイクロスパイアンサンブル」のあらすじ(ネタバレややあり)

続いて本のあらすじはこんな感じです(↓)

失恋したばかりの社会人と、元いじめられっこのスパイ。

この世界では、知らないうちに助けたり、助けられたりします。

彼女に振られたばかりの社会人。

居場所のない、いじめられっ子。

今、見えている世界がすべてとは限りません。

なぜならその見えない世界で私たちは誰かを助けているかも知れないから。

そして2つの世界が交わる時、奇跡が起きる!!

こんな感じの2つの世界の物語。

伊坂さんが描く、こちら側とこちら側の世界でした。

伊坂幸太郎「マイクロスパイアンサンブル」の解説と考察〜ラストの雪の意味〜

伊坂幸太郎「マイクロスパイアンサンブル」の考察と解説

ここから先は、少しネタバレつつ、深掘りしていきたいと思います。

未読の方は、ご注意ください。

まず、物語の舞台は「あちら側」と「こちら側」。

この2つの世界は、なぜか繋がっているのです。

例えば、1年目。

失恋した社会人がグライダーのおもちゃを投げると別世界でも飛行機が飛行。

こんな風に少し世界が繋がっていました。

でも詳しい仕組みは、もっと先に進まないとわかりません。

なぜなら仕組みは「4年目」になっても明かされないからです。

さて作品も5年目

世界がつながる条件がわかってきました。

それは「3つのキーワード」が揃うこと。

すると扉が出現!

そこでどうやら行き来できるらしいと明かされます。

例えば「猪鹿蝶」。

例えば「松竹梅」。

こんな3つが揃うと扉が開く仕組みでした。

なかなかすごい仕組みですよね。

ちなみに謝ってばかりの門倉課長も人を助けていました。

彼は、1億円が当たっても全額寄付。

家族から虐げられているのに、人を助けました。

これも最後で世界がつながります。

なぜなら1億円で命が救われた、という人が現れたから。

なので門倉課長も「見知らぬ世界の人」を救っていたのでした。

さすがは伊坂作品。

うまくできていますよね!

伊坂幸太郎「マイクロスパイアンサンブル」のラストの雪と「昔話をする女」の意味

さて、ここからは、最初とラストの考察です。

1番初めの「昔話をする女」と「ラスト」はどう捉えれば、いいのでしょうか?

実はこれ、ネット上には出回ってないんですよね。

なので、ここからは僕なりの解釈を書いてみます。

間違っていたら、ごめんなさい。

まず、この作品の世界は、3つだと思うんですよね。

なぜなら「昔話をする『』」とあるから。

「女」が登場することは作中、ありませんでしたよね。

なので世界は3つだと思うのです。

そしてこの女性。

昔は、塔に閉じ込められていたと言います。

そしてそれを救ってくれたのが、誰か

くしゃみの音がし、虫が飛んでいってしまったのでした。

これが「作品①」の世界。

「作品②」の世界は、社会人の世界です。

こちらの世界では、ラスト、雪の塊が浮かんで消えます。

これはこれで不思議でしたよね。

そして最後はスパイの世界。

これが「作品③」の世界です。

こちらの世界では、なぜかくしゃみが出たのでした。

そしてこのくしゃみが「作品①」を救っていたのではないか?と思われます。

くしゃみで虫が吹き飛んだからです。

そして永遠に謎なのが「」。

なぜなら唐突に現れ、消えたからです。

それも軽トラックほどの大きさだったと言います。

「手」が現れて、雪が消えた、と。

ごめんなさい、こちらは、わかりませんでした。

どなたかわかる方いらっしゃいますか?

僕は複数回読んでもわからず。

たいてい、読書メーターに答えが載っているのですが、こちらに関しては謎。

なぜなら、

  • 手を動かす
  • 軽トラックサイズ

というキーワードが①②③どの世界にも出てこないから。

なので作中の大きな謎となっています。

※後日追記:雪は、ゴキブリを被せたマグカップ??

さて、後日、追記しています。

先日、「作品②」に登場した軽トラックサイズの雪の塊は謎としました。

でも…!!

これ、表紙を見て、ハタ!と思い当たりました。

ゴキブリを被せたマグカップの異世界バージョンでは?!

なぜなら、TSUTAYA版の表紙がまさに「雪」の形をしたマグカップだったから。

なので、こちらが現れたのではないでしょうか?

ゴキブリのマグカップもなぜか、消えていましたよね。

なので異世界から来た「マグカップ大の雪の塊」だったのではないでしょうか。

つまり、表紙とつながっていた、というわけです。

まとめ

いかがでしたか?

今日は伊坂さんの「マイクロスパイアンサンブル」について書いてみました。

僕は「マイクロスパイアンサンブル」の表紙や文庫情報も書いています(↓)

伊坂幸太郎「マイクロスパイ・アンサンブル」の文庫化はいつ?表紙は?

こんにちは。 彩人です。 「伊坂幸太郎の『マイクロスパイ・アンサンブルの文庫本化はいつ?」 「『マイクロスパイ・アンサンブル』には表紙が3つあるって本当?」 今日は、こんな方向けに記事を書いています。 ...

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ではまた。

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