こんにちは。
彩人です。
「売れる小説の共通点ってあるのかな?」
「売れる小説の傾向を知りたい!」
今日はこんな方向けに記事を書いています。
僕は読書ブロガー。
普段はこんな記事を書いています(↓)
こんな記事を書いているうちに、売れる小説のある傾向に気付きました。
今日はそちらについて書いています。
よろしくお願いします。
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・年間読書量の9割が小説
売れる小説の特徴・傾向・共通点
売れる小説の共通点は、こちらの3点です(↓)。
- タイトルに惹かれる
- ベストセラー作家
- 文学賞を受賞している
いかがですか?
こちらの小説は必ずと言っていいほど、売れていますよね。
なので上記三点が売れる小説の共通点と言えそうです。
ではそれはなぜでしょうか?
続いて見ていきたいと思います。
売れる小説の9割はタイトルで決まる!
売れる小説はタイトルで決まると言って良いです。
なぜならタイトルで手に取る人はかなり多いから。
例えばこんなタイトルなら手に取ってみたいと思いませんか?(↓)
- 君の膵臓を食べたい(住野よる)→280万部
- ノルウェイの森(村上春樹)→1000万部
- 容疑者Xの献身(東野圭吾)→400万部
いかがですか?
全て「興味を惹くタイトル」となっていますよね。
・君の膵臓を食べたい→膵臓ってなんだろう?
・ノルウェイの森→ノルウェイの森??
・容疑者Xの献身→容疑者Xの献身とは?
こんなふうにタイトルが、
- 謎
- 興味を惹く
- 読者に問いかける
作品だと売れる傾向にあるようです。
逆に売れていない小説のタイトルだと、どんな感じでしょうか?(↓)
- 「スターバト・マーテル」(篠田節子)→芸術選奨文部科学大臣賞受賞
- 「河豚の記憶」(黒川博行)→日本推理作家協会賞受賞
- 「犬とハモニカ」(江國香織)→川端康成文学賞受賞
こちらの作品は、文学賞を受賞したにも関わらずあまり売れませんでした。
なぜでしょうか?
僕は、タイトルが悪いからだと思います。
例えば「ザ・コピーライティング」(ジョン・ケープルズ著)という本でも、コピーは重要としています(↓)。
コピーの差で売り上げが19.5倍に!
ある通販の広告が同じ製品を宣伝しているもう1つの広告に比べて2倍、3倍どころか19.5倍もの売り上げを実際にもたらした経験を私は知っている。この2種類の広告は、どちらも同じサイズで、同じ雑誌に掲載された。
ジョン・ケープルス「ザ・コピーライティング」P44より引用
このようにコピーだけで、売り上げが変わるそう。
なのでタイトルは意外と重要そうです。
また「ノルウェイの森」「容疑者Xの献身」も、発売前はこんなタイトルだったと言われています(↓)
- 雨の中の庭(ノルウェイの森)
- 容疑者X(容疑者Xの献身)
このタイトルだったら、あまり売れなかったかもしれません。
売れる作家は自動的に売れる!
続いて売れる小説は「作家名」で売れる、です。
例えばこんな作家さんたちです(↓)
- 百田尚樹
- 池井戸潤
- 伊坂幸太郎
こちらの作家さんは出せば、どの作品もベストセラーになりますよね。
なので有名になればなるほど、売れる傾向にあります。
ちなみにタイトルだとこんな感じ(↓)
- 永遠の0
- ゴールデン・スランバー
- アルルカンと道化師(半沢直樹)
意外と普通かな?という気もしますが、やっぱり興味は惹きそうなタイトルです。
「作家名」だけで買っている人も案外、多いのかもしれません。
賞を受賞している
文学賞を受賞している小説も売れる傾向にあります。
- タイトルに惹かれない
- 作者も有名ではない
のに文学賞を受賞すると結構、売れます。
例えば、
- 芥川賞
- 直木賞
- 本屋大賞
こんな賞は毎回、売れますよね。
ちなみに歴代で売れた芥川賞作品は…(↓)
- 「蹴りたい背中」(綿谷りさ)→127万部
- 「コンビニ人間」(村田沙耶香)→62.5万部
何を言いたいかわからない芥川賞作品でもここまで売れます。
ちなみに芥川賞と直木賞の売り上げは、こちらからもご確認いただけます(↓)
売れる小説、例外「芸能人」
最後の売れる傾向のある小説は、芸能人です(↓)
- 又吉直樹「火花」→253万部
- 水嶋ヒロ(齋藤智裕)「KAGEROU」→68万部
こんな風に芸能人というだけで、売れる場合があります。
逆に、
・ネームバリューもない
・文学賞も受賞していない
だと売れないのかもしれません。
売れる小説の特徴・傾向・共通点〜内容を分析〜
ここまでは売れる小説の特徴や傾向を見てきました。
では内容や文体は関係ないのでしょうか?
続いて見ていきます。
まず売れる小説の内容(ジャンル)は「恋愛」です。
恋愛小説はかなりの確率でベストセラーになっていますよね(↓)
- ノルウェイの森(村上春樹)
- マチネの終わりに(平野啓一郎)
- 世界の中心で愛を叫ぶ(片山恭一)
こちらの小説は、全て恋愛小説。
なので恋愛ジャンルは、王道ジャンルと言えそうです。
続いて、歴史モノも売れやすいと言われます(↓)
- 佐伯泰英
- 宮部みゆき
- 司馬遼太郎
こちらの作家さんは、軒並みベストセラー。
これは年配の方を中心に、固定ファンがいるためとされます。
売れる小説の文体は?
続いて売れる小説の文体はどうでしょうか?
最後に見ていきたいと思います。
例えば木内昇さんの「櫛挽道守」(中央公論賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞受賞)だとこんな感じ(↓)
万延二年が明けて、登瀬は数え二十八になった。桶に張った水に己の顔を映せば、額にうっすら刻まれた皺や肉の削げた頬ばかりに目がいく。
木内昇「櫛挽道守」P 242より引用
うーん、少しとっつきづらいですよね。
賞はたくさん受賞していても売れていない理由が、何となくわかります。
でもベストセラー小説だと全く違います。
こちらは東野圭吾さんの「白鳥とコウモリ」の一節(↓)
二〇一七年秋ーー。
窓枠の向こうに見える空の下半分が赤く、上は灰色だった。夕焼け空に分厚い雲が広がりつつあるのだ。
東野圭吾「白鳥とコウモリ」P 3より引用
いかがですか?
2つの違い、わかりますか?
答えは「情景が頭に浮かぶか否か」だと思います。
例えば東野圭吾さんの文章は、秋の夕空に雲が広がる光景が浮かびます。
でも木内昇さんの場合、頭に浮かぶものは少ないかな…という印象。
なので「イメージが浮かびやすい文体」もポイントとなりそうです。
ちなみに東野圭吾さんが売れる理由は、別ブログでも分析しています(↓)
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まとめ
いかがでしたか?
売れる小説の傾向や特徴、つかめていたら幸いです。
冒頭でご紹介した「売り上げランキング」も良かったらよろしくお願いします!
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ではまた!