こんにちは。
彩人です。
「『腹を割ったら血が出るだけさ』のあらすじが知りたい!」
「『腹を割ったら血が出るだけさ』を解説してるサイトはある?」
今日はこんな方向けに記事を書いています。
僕は住野作品は全冊読破!
そんな僕が作品を解説しています。
よろしくお願いします。
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・住野よる作品は全冊読破!
住野よる「腹を割ったら血が出るだけさ」のあらすじ&解説&考察
「腹を割ったら血が出るだけさ」作品の解説と考察
まず住野よる「腹を割ったら血が出るだけさ」とはこんな作品です(↓)
- 双葉社刊
- 400ページ
- 2022年7月発売
- 住野よるの第9作目
- 登場人物が住野作品最多
こんな作品でした。
ちなみにこちらは、初回特典からサイン本まで、盛りだくさん!
値段も1650円とお買い得となっています。
ではこちらはどんなあらすじなのでしょうか?
続いて見て行きたいと思います。
住野よる「腹を割ったら血が出るだけさ」あらすじ
続いて「腹を割ったら血が出るだけさ」のあらすじはこんな内容です(↓)
【あらすじ】
高校生の茜寧は、友達や恋人に囲まれ充実した日々を送っている。しかしそれは、「愛されたい」という感情に縛られ、偽りの自分を演じ続けるという苦しい毎日だった。ある日、茜寧は愛読する小説の登場人物、〈あい〉にそっくりな人と街で出逢い――。 いくつもの人生が交差して響き合う、極上の青春群像劇。双葉社のHPより引用
こんな感じの青春小説。
・「愛されたい」
・「偽りの自分を演じる」
こんなことを感じるであろう若い世代向けの内容となっています。
住野よる「腹を割ったら血が出るだけさ」の解説と考察
「腹を割ったら血が出るだけさ」の意味は?
ではここから作品の解説と考察に入ってみたいと思います。
※ややネタバレしていますのでご注意下さい。
まず「腹を割ったら血が出るだけさ」とは、どんな意味でしょうか?
僕は次の3つの意味だと考察しています(↓)
- 希死念慮の示唆
- 腹を割って話すことなんてできないという皮肉
- 腹を割る→本音を覗く、作品の中身を割ってみる
こんな意味から名付けられたのではないかな、と。
なぜなら主人公・茜寧は自殺願望があり、常に誰かを演じていたから。
なのでこのようなタイトルとなったのではないでしょうか。
腹を割ったら血が出るだけさの解説&考察
「腹を割ったら血が出るだけさ」はかなり難解な作品でしたよね。
実際、読書メーターでもこんな感想が多かったです(↓)
これはかなり小説を読み慣れているか、難解を得意とする人しか読みきれないのでは。私も何度か挫折しそうに…。
読書メーターの感想より引用
こんな感じで、
- 難解
- 読みづらい
- 途中で挫折した
といった感想が多数。
なので「わからなかったな…」と考えた人も多かったのではないでしょうか。
でも書いている僕も、そう感じました。
特にわかりづらかったのは、
- 作中作品であった
- 登場人物が多かった
- 著者の言い回しが難解
こんな感じ。
特に「作品中の作品である」ことがわかりづらかったのだと思います。
そのため僕は「作中作品(小説の中の小説)」と捉えることで読みやすくなりました。
「腹を割ったら血が出るだけさ」の主題は『生きづらさ』
「腹を割ったら血が出るだけさ」の主題は「若い頃の生きづらさ」だと思います。
例えば若い頃って、
- 誰かを演じてしまう
- 素の自分が出せない
こんなことありましたよね。
なのでこの小説の主題は生きづらさ。
実際、主人公は腹を割って話せる人は皆無でした。
そして腹を割って話せず、ついには自殺願望まで芽生える始末。
なので小説のタイトルも、
・「腹を割ったら(素の自分でいると)血が出るだけさ」
・「本音で話したって、どうせ自分が傷つくだけだろう?」
みたいな意味(皮肉)が込められたのではないでしょうか。
なかなか深いタイトルですよね。
住野よる「腹を割ったら血が出るだけさ」みんなの感想
最後に読者が、この作品をどう読んだのかの解説です。
こちらは読書メーターより引用してみました(↓)
本当の自分を出せない高校生。本音を隠さねばならなく、苦しんでいる。 住野さんの世界観は、なかなか難しかったかな。 ラストは、前向きな感じでの終わり方だったので良かったです。
読書メーターの感想より引用
こんな感じで難しかったけれど、良かったとする感想がある一方、
もう住野さんを読むには年を取り過ぎたのだろう。住野さんらしい独特の表現が刺さらない。10代 20代の人が読むともっと瑞々しいレビューになるのかな。長い読書でした。
読書メーターの感想より引用
こんな感じで10〜20代には響くのかなとする感想も多数。
なので年齢を重ねた読者には厳しい読書であったようです。
僕もおおむね、そう感じました。
まとめ
いかがでしたか?
今日は住野よるさんの「腹を割ったら血が出るだけさ」を考察してみました。
僕は他にも住野作品を考察しています(↓)
-
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