こんにちは。
彩人です。
「村上春樹は芥川賞と直木賞を受賞したの?」
今日はこんな方向けに記事を書いています。
僕は年間読書量の1/3が村上春樹。
そんな僕が受賞歴について考察しています。
よろしくお願いします。
・読書ブロガー
・日本大学文理学部卒業
・年間読書量の1/3が村上春樹
村上春樹と芥川賞・直木賞〜受賞回数など〜
まず、村上春樹は芥川賞と直木賞の受賞歴はありません。
なので芥川賞と直木賞とは無縁の作家となっています。
では、候補となったことはあるのでしょうか?
続いて見て行きたいと思います。
村上春樹の芥川賞・直木賞候補歴
候補回数についてはこんな感じです(↓)
- 芥川賞→2回
- 直木賞→0回
こんな感じで芥川賞だけ2回候補に。
なので完全に無縁、というわけではないんですよね。
ところが、その時の選考委員が受賞させるほどの作品ではないと判断。
なので2回とも受賞には至らなかったというわけです。
こちらについてはこう解説されています(↓)
当時の芥川賞選考委員が話し合った結果、「受賞させるほどのものではない」と判断したからだ。答えはそれ以上でもそれ以下でもない。
(中略)
要するに、選考委員がこの新人作家の将来的な活躍を予見できなかった、と言うしかなく、当の委員の1人大江健三郎が、のちに「私は(中略)表層的なものの奥の村上さんの実力を見ぬく力を持った批評家ではありませんでした」(2007年・新潮社刊『大江健三郎 作家自身を語る』)と語っているとおりだ。
東洋経済オンラインさんの記事より引用
こんな感じで選考委員に見抜く力がなかったと指摘。
選考委員だった大江健三郎氏もそう語っているそうです。
ちなみにその時、候補作となったのはこちらの2作(↓)
- 風の歌を聴け
- 1973年のピンボール
このデビュー2作が候補となりました。
そもそも芥川賞・直木賞って何?〜今後の受賞可能性など〜
ちなみに今後の受賞の可能性もゼロです。
なぜなら、芥川賞も直木賞も新人〜中堅の作家に贈られる賞だから。
なので村上春樹に贈られる可能性はまずありません。
それに関しては、主催元でこう発表されています(↓)
Q. 芥川賞・直木賞の違いを教えて下さい。
A. 芥川賞は、雑誌(同人雑誌を含む)に発表された、新進作家による純文学の中・短編作品のなかから選ばれます。直木賞は、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)が対象です。
こんな感じで新人、中堅作家に贈られる賞だと公表。
なので村上春樹が今後受賞する可能性はないというわけです。
村上春樹は芥川賞やその他文学賞をどう思っている?
では、当の村上春樹は賞についてどう思っているのでしょうか?
こちらについては、著書でこう語られています(↓)
ときどき世間の人は、そうしてこんなに芥川賞のことばかり気にするんだろうと不思議に思うことがあります。
(中略)
だって僕が仮に芥川賞をとっていたとして、それによって世界の運命が変わっていたとも思えないし、僕の人生が大きく様変わりしていたとも思えないからです。世界はおおむね今ある状態のままだったはずだし、僕も以来三十年以上、まあ少しくらいの誤差はあったかもしれないけど、だいたい同じようなペースで執筆を続けてきたはずです。
僕が芥川賞をとろうがとるまいが、僕の描く小説は同じような種類の人々に受け入れられ、同じような人々を苛立たせてきたはずです。
村上春樹「職業としての小説家」P71より引用
こんな感じで文学賞について記載。
もらってももらわなくても、どちらでも構わないと記載されています。
村上春樹とノーベル賞
余談ですが村上春樹はノーベル賞についてもこう語っています(↓)
何より大事なのは良き読者です。どのような文学賞も、勲章も、好意的な書評も、僕の本を身銭を切って買ってくれる読者に比べれば、実質的な意味を持ちません。
村上春樹「職業としての小説家」P75より引用
こんな感じで身銭を切ってくれる読者こそありがたい旨が記載。
それ以外は、実質的な意味は持たないと語っています。
ちょっと意外な感じもしますよね。
まとめ
いかがでしたか?
今日は村上春樹と芥川賞・直木賞について語ってみました。
僕は他にも村上春樹の記事を書いています。
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